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書評など、⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

『28歳からのリアル』(WAVE出版)を読んでから10年以上になりました。ここに書かれていた「投資」内容とは?





私が、「投資って何だろう?」「投資信託って何?」と思い出したのは、確か、高校生くらいでした。


実際に、投資信託についての本を読んでみたのは、大学生になってからでした。


そして、大学生の頃か、まだ28歳までまだ何年もある頃に『28歳からのリアル 人生戦略会議』(WAVE出版)を読みました。


この『28歳からのリアル』では、ズバリお金の事について色々書いてあり、色々と考えさせられる内容でした。


この本の最後の章で、米国株を買おう!ということが書かれていて、推奨されていたのがコカ・コーラ(KO)とマクドナルド(MCD)の2銘柄でした。最初に読んだとき、なぜこの2銘柄のみ推奨するのか?非常に気になっていました。どちらの株も、1株買うならそれぞれ1万円かからないよ、という説明でした(笑)。が、それを買わせる理由もあまり説明がなかったものと思います。

しかし、このときすでに、この2名柄はともにDividend aristocrat 配当貴族だったのです!


そして、この2銘柄は、結果的には、米国株投資を始めた時の最初の数銘柄になったのでした。投資に関してひととおり勉強して、自分でも少しやってみてからでないと、なかなか米国株投資(特に個別銘柄)には乗り出さないよな〜とは思いますよね。私の投資に関する考え方も一巡して、回り廻って、米国株投資に辿り着いたのです。

しばらくしてから、米国株について読んだ本はそういえばこの本がはじめだったか!と思いだしたのです。



『28歳からのリアル』を読んでからおそらく約7年後に、ようやく証券投資をはじめ、それから2年後にようやく米国株投資を始めて今に至るのですが、「もっと早く投資を始めていたらなあ」と、常々思います。


この本を読んだだけでは、本当に米国株投資に乗り出そうという人は非常に少数派とは思います。通常、投資の初心者用の本ですと「国際分散投資!」と、まずはよく出てきます。それが、「米国株、しかもその一部に集中しろ」となるのは、初心者にはやや苦しいところかもしれません。とは言え、米国株の扱いは、ダイヤモンドやZAi(ザイ)でも、昔よりも良く取り上げられるようになりましたね。


米国株の魅力に気づく人がもっと増えてくれたらなあと思います。




Let's build a solid Snowball with solid belief! (固い信念を持ってしっかりした雪だるまつくろう!)

榊原正幸氏の新刊『大学教授が科学的に考えた人生後半のマネー戦略 老後資金(以下略)』を読みました。そして純資産を1億円へ…

[322] 榊原正幸氏の新刊『大学教授が科学的に考えた人生後半のマネー戦略 老後資金、55歳までに準備を始めれば間に合います』を読みました。そして純資産を1億円へするためのシミュレーション [2017.2.6]
updated [2017.2.13]




青山学院大の教授、榊原正幸氏の新刊『大学教授が科学的に考えた人生後半のマネー戦略 老後資金、55歳までに準備を始めれば間に合います』が出ていましたので読みました。

榊原教授の旧作も読んだのですが、こちらのほうがより親切な内容に仕上がっていると思います。


さて、この本の一番の売りは株式投資の方法論です。
これにより年率10%を目指すそうです。

なるほど、と思わせる内容で、実践してみてもよいかな、とも思いますが、投資対象が日本株に絞られています。
ここではそれ以上の感想は省略します。


本の締めくくりに、投資結果による資産額の目標が挙げられていました。

引退後の時点で、
自宅 2,000万円
金地金 3,000万円
日本株 6,000万円
株式から税引後180万円のインカム
不動産 6,000万円
不動産から税引後240万円のインカム
インカム計=年420万円+さらにサイドビジネス分
時価、計1億7,000万円を目指そう!ということです。
なお、現金は繰上げ返済で使い果たしてないものとされています。


なお、本中では、不動産については、「大して儲からない。」不動産はすべてキャッシュでの投資をしようということで、非常に良心的な内容と思います。




私は、総額1億7,000万円ならこう読み替えます。

自宅 2,000万円
株式 7,500万円
債券 6,000万円
REIT 1,500万円
1億7,000万円中、1億5,000万円分から税引後360万円分(3%×8割=2.4%分)のインカムを得ます。
サイドビジネスはしなくても、これで十分でしょう。

インカムの利回りはやや下げ、すべて3%としました。



さて。これをどう実現するかですが:自宅 2,000万円はなんとか到達できるでしょう。

問題は残りの1億5,000万円です。


シミュレーション

自宅を除いた1億5,000万円の資産を、30年間、年率10%複利で積立てて運用で資産形成できるとした場合、毎年たったの83万円弱(毎月7万円弱)を積み立てれば達成できます。



しかし、さすがにこれは虫が良すぎるかもしれません。


そこで、私が目安にしている、もう少し保守的な値の6%を用います。

株式に年間180万円(毎月15万円)を30年積立、6%運用しますと、30年後に約1億5,084万円になります。




これを適宜振り分けていって以上のような資産配分にするのが比較的現実的かもしれません。


もしも現金で積み立てると、年間500万円を30年積立という無理難題となります。

年率3%の債券投資だと、30年間で毎年306万円(毎月26万円)積立という、これもまた苦しい感じになります。

しかし、月に15万円の積立て30年間で1億5,000万円は魅力的ではありませんか?


もちろん、その3分の2の、月に10万円、30年間積立で1億円ポッキリでも十分かもしれません。




いずれにせよ、個人の資産の最終形は、かなり個性が出てくるのではないかと思いますが、時間をかけた複利運用で億を超えてくることはそんなに突飛な話ではない、ということを心に秘めておきましょう!




⛄️ Let's build a colossal Snowball! (巨人のような雪だるまつくろう!)⛄️

藤巻健史氏の新刊「国家は破綻する」を読みました。米ドルMMFと米国債と

[261] 藤巻健史氏の新刊「国家は破綻する」を読みました。米ドルMMFと米国債と [2016.11.10]


元・証券会社勤めで現・国会議員である、藤巻健史氏が新刊「国家は破綻する」を出されていました。

知っている人は知っている、「破綻論者」の一人ではありますが、著書の最後の方に、個人投資家はどうすべきかという指針として、ごくごく真っ当なことを書かれています。

「ドルを買え。」と。

そして、今なら、ドル建てMMFの一択である、と。

前々からドルを保有することを推奨されていましたが、以前は「MMF」とともに「米国株」が推奨だったのですが、米国株も高値圏にあるため、現在は株でもなく、最も安全なドル建てMMFを指示してきました。

株は現金化してMMFにしておけ、と、非常に順当な方針を示されており、安心して読めました。



さて、私は、現在のポートフォリオ内では、債券部分としてドル建てMMFを採用しています。一応イールドカーブは順イールドを保っている(残存期間が長いほど金利が高いということ)ため、金利は10年物債券には当然負けるものの、これからどんどん米国の金利が上昇してくるものと考えられるので、十分に長期金利が上がるまでは、債券ポートフォリオ内の選択肢としてはデュレーションの非常に短いMMFは至極、順当と思っています。

デュレーションとは、債券が償還するまでの平均残存期間のことです。

金利が上昇してくる局面では、債券投資としては、平均したデュレーションを短くする、というのがセオリーとなっています。その方が、金利が上昇による債券価格の下落の影響が少なくなるからです。

個人的には、米国債のイールドカーブがかなり立ってきてほしいなぁと思っています。

イールドカーブが立つとは、残存期間の長いものと短いもので金利差が大きくなることです。



特に、30年物の金利が大きく上昇して、また、5%を大きく超えてくるような時代を熱望しています。

横山光昭氏の新刊「確定拠出年金で利回り20%」の本を5分で読みました

[242] 横山光昭氏の新刊「確定拠出年金で利回り20%」の本を5分で読みました [2016.10.27] updated [2016.11.12]


たまに本屋でよく見る、家計の見直し専門FP(笑)の横山光昭氏が、新刊を出されていました。

正確には、『誰も知らなかった!「確定拠出年金」で利回り20%投資法』です。

またもや、出版社の餌食タイトルですね。



「誰も知らなかった」「利回り20%」は、キャッチーあるいはセンセーショナルな書名にして気を引こうという作戦です。

もう出版されてしばらく経つ、竹川美奈子氏の確定拠出年金の本と、同じです。少し、現在の実情に合わせた内容になっているのみです。

20%というのは、竹川美奈子氏の15%とまったく同じく、個人個人で比率は違うので、きちんと計算せずに鵜呑みにするのは早計です。

ということで、タイトルからいうと、山崎元先生の『確定拠出年金の教科書』が、圧勝です。




そして、この20%という数字については注意が必要です。最初の拠出分(毎月の積立額)にかかる税金が、本来払うべき所得税や住民税分を払わなくて済むようになるという意味の「お得額」が20%なだけです。本当に拠出した額から投資内容として20%のリターンを得ているわけではないことに注意しましょう。金銭的には同じことですが、キャッシュバックのイメージです。



その効果を例に挙げましょう。もし毎年24万円(毎月2万円)を拠出するなら、もし20年間、所得税率の枠が変わらないとして、20%分なら、年間4万8000円分ですね。これを20年間分積み上げると、96万円分のお得になります。わお。

実際は、ここから、機構や証券会社への手数料が毎年数千円〜1万円強くらいがかかりますから、それを差し引いてお得額を計算し、パーセントを割り引いて下さい。

別の投資により、たとえば20年間でこの20%分を上回る投資法を達成しようと思うと、複利ベースで年率約0.9%も上回る投資をしなければなりません。これを確実に達成できるかは神のみぞ知りますから、やはりこの確定拠出年金をしないわけにはいかないでしょうね。



さらなる注意点があります。

不動産投資や、自宅不動産投資で税金の還付を狙っている人、ふるさと納税をする人は計算がずれてくることになります。

それから、確定拠出年金の枠内で定期預金や年金保険をやるのは馬鹿らしいのでやめましょう。


Let's build a reliable snowball! (頼れる雪だるまつくろう!)


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●資産全体:   基本運用方針-改訂第3版-[2016.5.10]
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竹川美奈子著「~(略)年利15%でふやす資産運用術」の誤解

[220] 竹川美奈子著「~(略)年利15%でふやす資産運用術」の誤解
updated [2016.10.15]


竹川美奈子の著作「金融機関がぜったい教えたくない年利15%でふやす資産運用術」を、以前読みました。この著書のタイトルには、え!??っと思うくらいの利回りが書かれていますよね。


ネタバレですが、これは、確定拠出年金をして下さい、という本です。そして、年利15%というのは、単なる、節税効果の年率を書いているだけです。

これは非常にミスリーディングなタイトルつけたよね、出版社は。という感想でした。出版社に勝手につけられたタイトルなのでしょう。


結論。

「年複利15%」と思ったら、それは間違い。

確定拠出年金では、拠出した分の最初に、年率15%前後のお得になります (各個人の所得税率により異なる)。

しかし、その後の投資結果は、5%になるか20%になるかマイナス10%になるか、どうなるかは全くわかりません。他の投資と同じです!




確定拠出年金の入門書としては、それなりに優れていますよ。今年、山崎元氏が出された著書「確定拠出年金の教科書」もですが

それにしても、毎年複利で15%が保証されている投資対象を、知りたいものですね!!過去のバークシャーハサウェイくらいしか、思いつきません!今からBirkshire Hathaway社の株 (Ticker: BRK-B) に投資しても、今後は15%のリターンが出る目論見はあまりないだろう (S&P500と同じくらいの期待リターンかなぁ) と、日米の多くの人が感想を持っている現状でしょう。

未来は神のみぞ知る。

でも、それでも、そして来たる暴落がまだいくつも待ち構えていると思いますが、投資を続けましょう!


Let's build a snowball!! 雪だるまつくろう!

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