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⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

確定拠出年金のみでは人生の資金計画は完結しない!?

[249] 確定拠出年金のみでは人生の資金計画は完結しない!? [2016.11.1]



個人型確定拠出年金は、運用成果を個人の責任に丸投げされた「年金」です。老齢基礎年金、老齢厚生年金、国民年金基金、企業年金、小規模企業共済年金等と同様の年金ですが、個人が任意に運用内容を決める点が大きく異なります。


確定拠出年金についても、受け取る時は、退職一時金のように「一時金」のように受け取るか、何年かに分けた「年金」として受け取るかを選びます。

早晩、どちらかを選ばないといけないのです。もし、選ばないのならば、70歳になったときに一時金として受け取ることになります。

「年金」として受け取る場合、一般的に、5年、10年、15年、20年といった期間を指定して、受け取り続けることになります。

終身年金として受け取りを選択できる金融機関も、ゆうちょ銀行あるいは保険会社等で少数あるようです。しかし、これらの金融機関はまだまだ、手数料が高いようです。


結局、多くの人は確定拠出「年金」では、元本(自己資金)を、投資収益とともに取り崩しながら、いつかはすべて受け取る必要があります。もし、受け取る最中あるいはその前に死亡した場合、相続人に相続されてますので同じことです。


受け取る以上、それを生活費等に回すか、再投資に回すかを考えなければなりません。

ただ、この分を生活費に回しても、金額的にはまだ足りない可能性もあります。

そのためには、生活費に回す他の財源も確保しなければなりません。他の取り崩し可能な現金・資産や、金利・配当額、公的年金・個人年金保険等の受け取り見込み等はどれくらいでしょうか?

再投資するなら、どこの口座で投資しましょうか?


ここまで考えて、今後の必要資金と老後資金への振り分けを描いておく必要があるのでしょう。

そのためには、冒頭に挙げた老齢基礎年金、老齢厚生年金、国民年金基金、企業年金、小規模企業共済年金等や、障害年金、国民/組合健康保険、個人で入る健康保険等にある程度詳しくなっておかなければなりません。意外にハードルは高いですよ。


そして、長生きリスクを考えれば考えるほど、確定拠出年金の受け取り後など、年金や口座内のどこかの資金を再投資して、それを安定的に終身年金のように受け取っていくというビジョンを描く必要があるのではないかと思います。


そのためには、人生の早い段階から、米国債や連続増配株などによるインカムゲインを育てる投資も、同時並行的に行っていくのが良いのではないかと私は思っています。





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アーリー/セミリタイア考①~人生の資金計画を5通り挙げてみた。あなたはどれに近いか?どう思い描くか。

[250] アーリー/セミリタイア考①~人生の資金計画を5通り挙げてみた。あなたはどれに近いか?どう思い描くか。 [2016.11.1]
updated [2017.2.26]







死ぬまでの資産計画を、まずはイメージしてみよう



人生の終着点における資産計画を、投資を取り入れつつ思い描くなら、個人的には以下のようなストーリーを考えます。


当座の現預金は別とします。


5通りのイメージ



(1) インデックスファンドを利用した「トータルリターンを気にする」自己運用を死ぬまで続け、それを取り崩していく。一般的なインデックス投資の終着点のイメージ。


(2) 米国債等のストレスフリーに近いようなインカムゲイン型の投資に移行し、一部は配当株にも振り分けつつ、「トータルリターン」はあまり気にせずに受け取り続ける。理想は、公的年金と金利と配当のみで生活し、元本には手をつけないイメージ。


(3) 資産の大部分を不動産として置き、不動産の家賃収入で食いつなぐ、終身大家イメージ。


(4) 余分な資金をすべて確定年金、終身年金や一時払い年金保険などの保険商品として置いておく保険大好きイメージ。


(5) すべて現金化していき、適当なところで投資からスパッと手を引く。あるいは、投資などしない、もってのほか。とり崩すのみ。保険会社とも無縁な現預金のみのイメージ。



私は (2) で行きます



私は、確定拠出年金等ではインデックスファンドを使うでしょうが、すでにインカムゲインを主軸にした投資を行っており、最終的には (2) のイメージを描いていこうと考えています。



みなさんは、老後資金としてどのようなイメージを持つでしょうか?






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個人型確定拠出年金のもうひとつの効用

[248] 個人型確定拠出年金のもうひとつの効用 [2016.11.1]


大したことのない話題です。

個人型確定拠出年金をしているとき、もし、自己破産をした場合は、その分は資産では「ないもの」として扱われます。

ですので、自己破産時、その確定拠出年金分の「資産」は取り崩さずに資産整理をすることになります。

またゼロから財産を築き上げる場合、自分の特定口座や一般口座の資産と違って、没収される心配はない「老後の資金」として機能します。

このセーフティーネットがあるのとないのとでは、借金持ちの人にとっては心の持ちようが変わってくるやもしれません。





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保険を今からどう選択するか③〜がん保険編

がん保険は、がんの怖さをひしひしと感じる人にとって、魅力的な保険のように目に映ります。

富士生命の「がんベストゴールド」など、一時金で受け取れるタイプのものが人気となっています。

では、なぜ、生命保険会社は、医療保険と並んでがん保険を販売するのでしょうか?

もちろん、収益になるからですよね。

どんなに一時金が◯百万円と魅力的に感じたとしても、みんなの掛け金の中からすべて払われるものであり、その前に保険会社の取り分として、広告費、人件費などに消えて行っていることは想像に難くありません。


すなわち!がん保険の期待値は、必ず「マイナス」です。掛け捨てがん保険だと、一銭も投資したことになりません。期待値がマイナスですので、私は、入るよりは毎月の投資に回すことにしました。

それか、現金で置いておいても良いかもしれません。


先ほど挙げた「がんベストゴールド」は、おそらく資金繰りの問題があったのでしょう、改悪になりました。


また、がん保険単独で入るならば、それよりは医療保険に入った方が良いのではないかと言う意見もたまにあります。しかし、医療保険も同様の理由でマイナスの期待値であり、ほとんどの人が払い損で終わります。医療保険とがん保険に払ったつもりで、生活防衛資金を貯めてください。


がん保険は「必ずがんになる」と確信する人のみ入れば良いのではないでしょうか。


保険の掛け金は、不幸の賭け金であるということを肝に銘じておきましょう。

保険を今からどう選択するか④〜損害保険編

[252] 保険を今からどう選択するか④〜損害保険編 [2016.11.3]
updated [2016.11.6]


生命保険などの保険についてのシリーズです。

今までの超絶まとめです:
①生命保険: 扶養家族がいる人のみ必要最低限
②医療保険: 不要
③がん保険: 不要



今回のお題は④損害賠償保険(損害保険)です。


これも、資産をたんまりと持っている人にとっては、基本的に不要かもしれない保険です。

しかし、もしものことが起こり、たとえば◯千万円の賠償をしろ、と言われてしまった時、その賠償ができるでしょうか?という自問自答が必要です。

多くの人にとっては医療費どころの騒ぎではないほどの損害額になってしまいます。

病気になったときは、公的な医療保険、休業した場合の給付、障害年金などのバックアップ体制があります。

それに比べて公的な保障がありませんから、自動車の自賠責保険、自転車の保険などと並んで、必要性の高い保険と言えるでしょう。



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保険を今からどう選択するか⑤〜個人年金保険編

[253] 保険を今からどう選択するか⑤〜個人年金保険編 [2016.11.3]
updated [2016.11.6]


保険をザックリ考えるシリーズ⑤個人年金保険です。

私の職場のあるかなり上の人が、「君らの頃には悪いけどもう年金当てにできないよね、だから今のうちに個人年金保険しっかりやっといてね」とリアルに言っていました。

しかし、本当にこれでいいのでしょうか?

しっかりとした調査が必要です。

たとえば、某保険会社の内容を見てみましょう。 40歳の人が毎月2万円保険料を払い、20年間払い込み続けます。10年受け取りでの受け取り総額533万4000円です。

480万円払って受け取り総額533万4000円受け取りですので、一応、元本に対しての返戻率は111.1%です。20年間で11%かー、年間0.55%か、と思ったあなた、ちょっと待ちましょう。

返戻率のマジックに騙されないようにしましょう。まず、積み立て投資ということは忘れてはいけません。積み立てですから、単利ではなく、複利運用です。

結果、
運用率R%とおいて、積み立てた結果は
年金原資=毎年の積立額24万円×年金終価係数
同時に、
年金原資=毎年の受取額53.34万円×年金原価係数です。
年金終価係数=[(1+R)^20−1]/R
年金原価係数=[1−(1+R)^(−10)]/R、すなわち[1−1/(1+R)^10]/R
ですので、これらの連立方程式を解きます(笑)。

全て代入して本当に解ける数学力がある人ならいいのですが、本気で解こうとするとかなり難しくなりますので、概数を仮に代入していって、近い値を求めます。

年金終価係数/年金原価係数=53.34/24=2.2225となるRを求めればよいということですね。

やり方は、エクセルに計算式を書き込んで、表を作成して、その値を眺めます。

すると、毎年の利率は、約0.70%となりました。低いですね。0.70%ならば、個人向け国債を含む自己運用で達成することもそう難しいことではありません。

また、控除による所得税・住民税の節税割合15%とおいた時の毎年の利率Rは、1.78%となりました。こちらは、なかなかの値ですね。


これらの計算結果からは、税金の控除額が使える枠内ではした方が良いかもしれない、という結果となりました。

なお、このブログは、容赦なくこの2つの年金原価係数、年金終価係数を使いまくるブログとなっております(笑)。



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アーリー/セミリタイア考②~毎月のインカムゲインで代替できる就業時間を計算しよう

[254] アーリー/セミリタイア考②~毎月のインカムゲインで代替できる就業時間を計算しよう [2016.11.4]
updated [2016.11.6]


毎年もらえるインカムは、キャピタルゲインと違い、比較的予想がつきます。

債券には毎年や半年ごとに金利がつき、株式からは毎年、半年、四半期ごと等に配当がもらえます。ETF等のファンドからは毎年、半年毎、四半期ごと、毎月等に分配金がある程度出るものがあります。REITからは半年ごと等に分配金がもらえ、不動産からは毎月の家賃収入が入ってきます。これらは、大雑把に「不労所得」と言われることもあります。

これらの年間にもらえるインカムゲインを計算してみましょう。 さらに、現在の基本給と労働時間から、実質の時給を計算してみましょう。



私は、現段階でもらえるインカム額を時給で割ってみますと、約48時間分となりました。一日に8時間労働すると考えると、なんと、6日分の給料を代替できている計算となりました。さらに、12カ月で割ると、毎月約4時間分の不労所得を得ていることになりました。

素晴らしいことですね。

現在の外国株からのインカムで、絶対額とすれば大した額でなりませんが、6日間分の労働に値すると考えると、この効果は比較的大きいものと考えられますよね。年間約250日働いているとすると、その2.4%、300日働いているとすると2%です。



このインカムが年間の生活費に占める代替率も、10%にも遠く及ばず、まだまだ低い値です。ですが、アーリー/セミリタイアを達成するためには、この代替率を100%に近いくらいにに高めていかなければなりませんので、そのスピードを可能な限り早くする必要があるように思います。

このツールとしてDividend Aristocrat 配当貴族 (25年以上連続増配株) 等の増配率が比較的維持される優良株は、皮算用がしやすい投資対象として、考慮してもよい対象と思っています。



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2016年10月末PortfolioとWatch list

[255] 2016年10月末PortfolioとWatch list [2016.11.6]


2016年10月末PortfolioとWatch list (一部)
My assetsWatch list
Stock
 Consumer Staples PG, UL CL, CLX, KMB, NSRGY
 Food, Beverages DEO, KO, PEP KHC, GIS
 Other Consumer Goods BTI, DOW, MO, VFC ADM
 Services DIS, MCD, TGT, WMT ADP, APD, GPC, YUM
 Health Care ABBV, GSK, JNJ, MDT ABT, BDX, CAH, PFE
 Financials  HSBC, TROW, WFC  BEN, BLK, MA, V, TD, BNS, AFL, CB
 Energy  CVX, HP, XOM  BHP, BP, ENB, KMI
 Industrials  CAT, EMR, MMM  DOV, GE, ITW, LMT, UTX
 Materials ABX -
 Utilities  -  D, DUK, ED, NGG, SO
 Telecommunication Services  T, VOD, VZ -
 IT and Technology AMZN, IBM, MSFT, QCOM  APPL, CSCO, TXN
REIT
 USA  IYR -
 ex-USA - RWX
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1億円シリーズ→インカム300万円シリーズ

[256] 1億円シリーズ→インカム300万円シリーズ [2016.11.7]
updated [2016.12.4]


1億円シリーズを書いた後、インカム300万円シリーズに移行してきました。
最近のブログのインデックスとして挙げておきます。



1億円シリーズ


1okuenhoshii
[190] 毎月10万円投資で、30年で1億円つくる! [2016.9.11]
[191] 毎月5万円の投資で、1億円つくる!! [2016.9.11]
[195] 30年間の積み立てで1億円にする、1日3,270円で [2016.9.13]
[196] 最短で1億円つくるための方法 [2016.9.13]
[197] 1億円借りてきたら、それで1億円作ったことになる?? [2016.9.14]
[199] 1億円つくるのと、300万円のインカム源をつくるのと [2016.9.15]
[208] 1億円つくるために大事なこと6カ条 [2016.9.24]
[241] それでも、早く億り人になりたい? [2016.10.27]
[322] 榊原正幸氏の新刊『大学教授が科学的に考えた人生後半のマネー戦略 老後資金、55歳までに準備を始めれば間に合います』を読みました。そして純資産を1億円へするためのシミュレーション


1億円からインカム300万円へ



[240] 金持ちマインドの達成と比較的現実的な目標設定 [2016.10.26]

インカム300万円シリーズ



[231] 私が投資の目標金額を年間インカム額300万円に設定した理由 [2016.10.23]
[232] 配当再投資では「億り人」は目指さないことにしよう。インカム300万円を目指すのに必要な原資は [2016.10.24]
[239] インカム300万円のシミュレーション続き(債券ver.) [2016.10.26]

インカム300万円への具体策を考える



[297] インカム投資とは言え、高配当・高金利を目指せばいいものではない。配当成長投資としてとるべき道 [2017.1.12]
[ ]
[ ]



⛄ Let's build a fortress of Snowballs! (雪だるまの要塞つくろう!) ⛄


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山崎元氏の必要貯蓄額の公式を考察する

[257] 山崎元氏の必要貯蓄額の公式を考察する [2016.11.7]
updated [2016.11.13]


最近、山崎元氏がいくつかのメディアで、老後資金のための必要貯蓄率を求める公式を提示されています。
chochikuritsu
ここで、

Y=現役時代の平均可処分所得(収入ではなく、税金控除後の実質の手取り額)
x=生活比率(老後の生活費が現役時代の何割か)
P=年金額(終身でもらえる毎年の年金額)
A=現在の資産額
b=老後年数(リタイアしてから死ぬまで)
a=現役年数(残りの現役年数)

です。変数がパッと見たところ6つもあります。

最初は、なんじゃこりゃ!?と思う式なのですが、何度もみて、読んでいくうちに、なるほど納得。とうとう、今日、この式を憶えてしまいました(笑)!



必要貯蓄率S=[xY - P - A/b] ÷ [(a/b + x)Y] です。これを言葉で置き換えてみましょう。

S=[生活比率×可処分所得 - 年金額 - 現在の資産額を老後年数で割った額] ÷ [(現役年数/老後年数 + 生活比率) × 可処分所得]



非常に複雑そうに見えますが、実は当たり前の式なのです。詳しくは山崎元先生の記事をご参照ください。最初は、なんじゃこの得体の知れない式は!?と思いますが、何度も何度も読めば、スルメのように美味しい式だということが分かるでしょう(私だけじゃ!?)。

変数(可変のファクター)は6つと、多いなーと思うところなのですが、ここは、6つしかない!とみて喜びましょう。

この式の理解の仕方ですが、分母と分子(割り算記号の前と後です)に両方bを掛けてみれば、なーんだ、すべては金額計算して割り算してるんだなーと思えると思います。いや本当に。







そして、ここからが本題です。上の式を、超絶簡単にしますよ!

命題1 「生活比率、いったいいくら!!?」
多くの解説では、現役時代に使っていた生活費の7割、すなわち、0.7という数字を例として代入しています。果たしてこれが妥当なのか。本当に、現役時代の7割で生活できるのか。難しい人も多いかもしれません。ここは、少しだけ安全域を設けて0.8と置いてみましょう(本当は、引退後も、現役時代と同じくらい使うよねーと考えて、1くらいにしないといけないのかもしれません)。

命題2 「何歳まで生きるの?」
安全圏内で、95歳までと置いてみましょう。すると、65歳で引退するとして、老後年数は30年となります。

命題3 「年金額っていくら?」
解説では、公的年金はよくわからない場合は所得の3割と置いてみましょうという示唆がある場合があります。しかし、ここでは、非常に厳しいものと考え、可処分所得の20%、すなわち0.2としてみましょう。すると、P=0.2Yです。なお、私的年金などがある場合は、別に計算に組み入れます。

命題4 「可処分所得、将来は上がるの?」
非常に難しい問いです。しかし、ここは無心となり、今からまったく上がらないとしましょう。まだまだ若い人は、なんとなくの数字を入れてみましょう。そして、これがYの値です。

さあ、これらをすべて代入してみましょう!

必要貯蓄率S=[xY - P - A/b] ÷ [(a/b + x)Y]

S=[0.8Y - 0.2Y- A/30]÷ [(a/30 + 0.8)Y]

整理して、 S=[0.6Y - A/30]÷ [(a/30 + 0.8)Y]

分母、分子ともYで割ります。

S=[0.6 - A/30Y] ÷ (a/30 + 0.8)
ここで!若い人など、現在の資産額Aが、可処分所得の何倍もないよ!!という人などにとって、A/30Yなどという値は、0.03などのゴミみたいな数字になっていまいます。そこで、切捨てます。切捨て御免!


S=0.6 ÷ (a/30 + 0.8)


あらら〜Y(可処分所得額)の変数は考えなくてよくなりましたよ(笑)。 ヤバい式になりましたね。なんと、65歳で引退する予定で現在資産もさほどない若者などにとって、超ザックリと数字を仮代入していきますと、こんなシンプルな式になりました。

ええ、現在の年齢から引退(65歳としています)までの現役年数aのみが変数です。

と言うことで、現在資産額が少なめの人が、公的年金のみに頼る前提で現金で貯めていくと、どちらかというと保守的な貯蓄比率を求める式はこのような式になります。
S=0.6 ÷ (a/30 + 0.8)

現役年数a=40のまだ働き始めて間もない、25歳の人だと、S=0.28=28%となってしまいました。

現役年数a=30の人なら、S=33%です。

現役年数a=20の人なら、単純に当てはめるとS=41%です。

どれも、割とチャレンジングな数字となってしまいましたね。

これらの値が高いと見るか低いと見るかは人それぞれだとは思いますが、高すぎるとみるなら、
生活水準を維持しつつ給料を上げるか、
生活水準を下げて計算するか、
誰かに扶養してもらうか、
老齢年金でなくて生活保護を受給するか、
もっと引退時期を遅らせるか、
早めに死ぬか、
別のインカム源を得る投資を行うかを選択する必要に迫られてきます。


なお、生活保護を当てにする選択肢は最も避けたいところです。引退時期を遅らせるのは、割と有力な選択肢だったりします。

このブログの趣旨はインカム源を得るための投資ですので、最初の選択肢と最後の選択肢を同時に選ぶのがオススメです!キャッシュフローを生み出して、この式を一変させる方向に行きましょう!

Let's build a big snowball!
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投資の英語教室〜其の2

[258] 投資の英語教室〜其の2 [2016.11.8]



account 口座、会計、説明

accountability 説明責任

responsibility 責任

existing 既存の、現在の、目下の

existing position 現在のポジション

YTD: year-to-date 年初来

long ロング、買うこと、買いポジション

short ショート、売ること、売りポジション

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「トランプ大統領誕生をお祝います」と言いつつ、冷静に市場を狙いすます

[259] 「トランプ大統領誕生をお祝います」と言いつつ、冷静に市場を狙いすます [2016.11.9]




アメリカ大統領線が行われた今日、次期大統領は、ヒラリーになるかトランプになるか、本当に分からないような雰囲気でした。私は、正直トランプがなる可能性もかなり高いと思っていました。

そして、今日の夕方、本当にトランプ大統領が誕生しようとしています。

これは、各方面にとって激震となるのでしょう。

日本人として、政治家としては未だ素人のトランプ氏が日本にとってよい大統領なのか悩ましいところもありますが、共和党という代々背負ってきている組織が十分に実了発揮できるのならば、もしかしたら、民主党政権よりは日本の国益に適う部分もかなりあるのかもしれません。

さて、トランプ氏の政治手腕は未知数ですが、経済的にも「災害」「震災」級と考えられてしまい、株や為替がまたもやドカン!とブレるのも既に予想されています。

ここで、我々零細投資家ができるのは、しっかり身構えて、狼狽しない。そして、相場の綾(アヤ)をいかに取っていくかということに神経を集中することにあります。

慌てて損切りして逃げ出すのではなく、しっかりと投資を継続していく勇気が必要です。

私は、12カ月最安値付近をウロウロしているクロロックス Clorox (Ticker: CLX) などに着目しています。資金は限られており、一度にはたくさんの銘柄はなかなか扱えないのですが、株が急落、弱い時こそ、生活必需品等の株を丁寧に拾っていくのが王道なのではないか、と思っています。
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昨晩はトレードせず。米国工業株が好感され上昇。まだ待ちます

[260] 昨晩はトレードせず。米国工業株が好感され上昇。まだ待ちます [2016.11.10]
updated [2016.11.12]


日本時間で昨日の、米国でのトランプ大統領誕生。

米国市場では、トランプ氏の最近の発言などから、工業株などが好感されて上昇しました。反対に、公益株は下落しました。私はトレードはとりあえず見送りました。


私は、工業株は、スリーエム(3M、Ticker: MMM)、キャタピラー(Ticker: CAT)、エマーソン(Ticker: EMR)の3種類を保有しています。どれも、3%以上の株価上昇率を見せました。もちろん、予断は許しません。

この株価上昇や、その他の値動きが全て組み合わさって、チャートを描いていきますが、この動きは年間の騰落率のほんの一部を構成するにすぎません。投資はまだ数十年以上は続けますし、手仕舞いする理由は現段階はありません。そう簡単な理由では売りません。


トランプ大統領になったからといって、トランプ関連の「有望そう」な企業にわざわざポートフォリオを偏らせるのは間違っています。もちろん、方向性は多少ずれることもあるでしょうが、米国全体の市場のうねりをとっていくためには、どちらかというと各セクターに満遍なく分散していく必要があります。その為には究極的にはインデックスファンドがよいのかもしれません。

しかし、私はある意味「趣味で」個別株をやっています。それは、インデックスには結果的には勝てなくてもよいと思っているからです(本気で)。

基本的に私の株式ポートフォリオは、
①現状では米国株と英国株のみで、
②大型株中心で、
③まだ評価が不安定な成長株よりは、広義のバリュー株嗜好であり、さらに、
④平均よりも「長く」存続している企業で、
⑤自社株買いやしっかりした配当政策を行なっており、結果的に連続増配歴の長い企業(Dividend Aristocrats配当貴族など)、あるいはこれから連続増配しそうな企業を多く組み入れる

といった特徴をもっています。

インデックスにはパフォーマンスが劣るような場面もあるものと思いますが、保有株は約30銘柄を数えるようになっており、②③④⑤の結果、全体の値動きはNYダウとほとんど同じでありながら、若干は低β(ベータ)なポートフォリオとなっています。

低βとは、市場平均よりも値動きが小さい、すなわちボラティリティが低いということです(低ボラ)。この戦略では個別株リスクは排除できないのですが、その企業の根源的価値を信じていることも併せ、どちらかというと個人的にはインデックス投資よりも精神的には楽チンです。

また、上記①②③④⑤の特性のため、短期でのキャピタルの上下はさほど気にしません。下がった方が再投資や追加投資が有利にできる!ため、株価が下がると逆に嬉しくなります。時にはそう思うように自らマインドコントロールしています(笑)。

これは、インデックス投資家と共通のマインドだったりしますが、これこそが配当成長投資家の特性です。しかし、目的としては、着実なインカムゲインの増加が念頭にあります。

トランプ大統領になったからといって、米国に根ざした大企業がそう簡単に屋台骨がそうそう崩れるとは思いませんので、私はこれからも今のポートフォリオを大幅変更することはないと思っています。いままでどおり企業努力を行っていって、株主に大いに報いて欲しいものです。
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藤巻健史氏の新刊「国家は破綻する」を読みました。米ドルMMFと米国債と

[261] 藤巻健史氏の新刊「国家は破綻する」を読みました。米ドルMMFと米国債と [2016.11.10]


元・証券会社勤めで現・国会議員である、藤巻健史氏が新刊「国家は破綻する」を出されていました。

知っている人は知っている、「破綻論者」の一人ではありますが、著書の最後の方に、個人投資家はどうすべきかという指針として、ごくごく真っ当なことを書かれています。

「ドルを買え。」と。

そして、今なら、ドル建てMMFの一択である、と。

前々からドルを保有することを推奨されていましたが、以前は「MMF」とともに「米国株」が推奨だったのですが、米国株も高値圏にあるため、現在は株でもなく、最も安全なドル建てMMFを指示してきました。

株は現金化してMMFにしておけ、と、非常に順当な方針を示されており、安心して読めました。



さて、私は、現在のポートフォリオ内では、債券部分としてドル建てMMFを採用しています。一応イールドカーブは順イールドを保っている(残存期間が長いほど金利が高いということ)ため、金利は10年物債券には当然負けるものの、これからどんどん米国の金利が上昇してくるものと考えられるので、十分に長期金利が上がるまでは、債券ポートフォリオ内の選択肢としてはデュレーションの非常に短いMMFは至極、順当と思っています。

デュレーションとは、債券が償還するまでの平均残存期間のことです。

金利が上昇してくる局面では、債券投資としては、平均したデュレーションを短くする、というのがセオリーとなっています。その方が、金利が上昇による債券価格の下落の影響が少なくなるからです。

個人的には、米国債のイールドカーブがかなり立ってきてほしいなぁと思っています。

イールドカーブが立つとは、残存期間の長いものと短いもので金利差が大きくなることです。



特に、30年物の金利が大きく上昇して、また、5%を大きく超えてくるような時代を熱望しています。
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積み立て投資の注意点(特に個別銘柄投資家の)

[262] 積み立て投資の注意点(特に個別銘柄投資家の) [2016.11.11]
updated [2016.12.2]


ある人のwatch銘柄の中で、どの銘柄を買いたいか?という時に、注意すべき点があります。どんな銘柄群であれ。

(1) すべて割高かもしれない
(2) 一部は割安である
(3) すべてが大幅な割安である

(1) の場合、買うのが躊躇(ためら)われることが多いかもしれません。こういう時にも買えるかどうかは、投資方針として規定しておいた方が良いかもしれません。例えば、毎月積み立て投資の場合、スキップするか否か、それでも何か買い付けするかどうかは、人によって好みの問題もあるかもしれません。しかし、資金がそれなりにあるなら、少し減額してでも、投資機会の損失になることを考えて、機械的に何らかの新規積み立てを行うべきかもしれません。

(2) 買いの対象にしている銘柄の中で、一部が絶対的に割安になってきて、追加資金もある場合、十分な安全域margin of safety が保たれていると判断するならば、それは買いのサインなのでしょう。

(3) すべてが大幅に割安な局面が訪れている時も、注意が必要です。何でもかんでも買い進んでいては、資金がショートしてしまうかもしれません。これによりアセットアロケーションが崩れてしまうのは困りものです。このような時こそ、個別銘柄よりも、インデックスファンドやETFに投資すべきなのかもしれません。小型株効果を狙うなら、このような時なのでしょうか。


大まかには、(1) (2) (3) の3パターンの可能性を考えながら、いずれの時にも対応できるように投資戦略を事前に練っておくべきなのだろうと、今更ながらに思いました。
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トランプ現象による荒い相場も、すべてノイズに過ぎない

[263] トランプ現象による荒い相場も、すべてノイズに過ぎない [2016.11.12]


トランプ氏が大統領になる/なった憶測や恐怖やその他で、相場が波乱含みになることを心配していた/いる人は多いと思いますが、そんなのはよくあることです。分かっている唯一のことは、相場は常に「変動するであろう」ことです。

相場がすべて読める人は神のみであり、かのウォーレン・バフェットでさえ、誤ることが多々あります。

という事で、私も相場は読めませんし、読まないことにしています。割安などの銘柄判断をするだけです。

相場の動きは気まぐれで、ミスター・マーケットはいつも暴れたがります。しかし、暴れ回るミスター・マーケットの動きが鎮静化してきたら、今度は、株価は実体経済に基づいた適正な「バリュー」に戻ろうとしてくる性質があります。ミスター・バリューの出番です。売られ過ぎていると、今度は買い戻され、買われ過ぎていると売り戻されます。

一波乱あった時に、その適正な「バリュー」から大きく乖離している銘柄を見つけてくるのがバリュー投資家の仕事です。そのような銘柄を物色しておいて割安に買っておき、その銘柄がすごく割高にならない限り保有を続ける。これが、グレアム的には投資としての王道なのだろうと思います(投機ではなく)。

グレアムのいう「投資」は、長期投資であり、成長株ではない割安株への投資を第一に推奨しています。

バフェットのいう「投資」は、長期投資ですが、このグレアムの投資にさらに競争優位性の高い銘柄=大きな堀のある銘柄(wide moat)というしばりで、銘柄を制限して行うという考え方が特徴です。

モダンポートフォリオ理論におけるインデックス投資も、やはり長期投資です。効率的な市場における最も理論的な投資法です。

これらのバリュー投資もインデックス投資も、いずれも、相場の短期の動きには惑わされてはいけない、ミスターマーケットは無視せよ、というメッセージが読み取れます。いずれは適正なバリュー(価値)に戻ってきて、実体経済の総和は成長していくことから、最後にはミスター・バリューが勝つのです。
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個人型確定拠出年金(iDeCo)の勉強会を頼まれました。

[264] 個人型確定拠出年金(iDeCo)の勉強会を頼まれました。 [2016.11.14]



個人型確定拠出年金(iDeCo)の勉強会をやってくれませんかねー?みたいな提案をされました。

職場のある人からの軽い提案なのですが、やはり、iDeCoは、気になる人が多いのでしょうか。

気になるけど、お金のことはあまり詳しくないよ〜、投資ってどうなの?と、何も知らない人が日本ではまだまだ大多数なのでしょう。

しかし、まず、投資よりも先にいちばん必要かつ肝要なのは、金銭感覚と、貯蓄の積み立て習慣です。まず、これをきっちりとやってライフプランおよびキャッシュフロー表を作り、将来を見据え、これでもか、まだですか、というくらいによくよくよくよく自分と向き合って、練ってもらう必要があるのではないかと思います。この自己責任は重いし、ひょっとすると、何に投資するか/投資しないかということよりも重いのではないかと思います。


もしもそうことをレクチャーするならば、私の少々お節介な性格もあるため、やはり、家計の管理法だの、色々な面で断定的な言い回しだの、穿った(うがった)見方だのが混じってくる可能性があり、さらには個別相談的な要素が多分に含まれてくることになるのではないかと危惧してしまいました。そこまでは重荷ですね。


やはり、勉強会をするなら、iDeCoの一般的な説明のみ、スパッとして終了!とするのが良いのかもしれません。しかし、それならば、やはり、経理の人あたりが説明会を開いてくれるのがいちばん、結果的に無難で、説得力があるのではないかと思いました。


さらに家計や投資の相談をするなら、一般人にはやはり難しい、FPに任せる方がベターでは?しかし、これは、「方法論のみ本やインターネットで仕入れ、あとは自分で考え、自分でお金に責任を持って管理・投資する」のが、最も理にかなっており、最も安上がりです!


ここは、いちばん良い方法は、私としてはこのようなものになりました。
機構が用意しているホームページをしっかり見ていただきつつ、さらに、それでもわかりづらければ、山崎元先生等の出版されている確定拠出年金に関するやさしい入門書を読んでいただく。これがいちばん良いプランなのではないかと思いました。



今回の話のポイント:

(1) 自分のライフプランをきちんと把握し、自分で責任を持つべし

(2) 人に教えてもらうより、自分で情報を取りに行くのが最も効果的である。





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↓目下の投資方針です↓

●資産全体:   基本運用方針-改訂第3版-[2016.5.10]

●株式portfolio:配当投資マイルール

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8000ヒット御礼

本日2016年11月15日、8,000ヒット達成しました!

前回の7,000ヒットより、21日間での追加1,000ヒットと相成りまして、その前の28日間よりも随分と間隔が縮まりました。

少し嬉しく思い、これから次の9,000ヒットまではさらに短縮できますと幸せです。

相場を楽しみながらの余興の一種として、私の戯言(タワゴト)を見に来ていただけると幸甚です。


連続増配株等への配当再投資によるDividend Growth Investingを愉しみましょう!

債券ポジションも忘れずに、適切なリスクリターン比を得る投資バランスを目指して!

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個人年金保険保険等で使用できる複利エクセル表をつくりましたが、、、。

以前、以下の記事を書きました。


[253] 保険を今からどう選択するか⑤〜個人年金保険編 [2016.11.3]


この計算で使用したエクセルファイルを作成して、どなたでも活用していただけるようにホームページ上にアップしようと思ったのですが、xlsファイルには対応しておりませんでした。

どうしたら良いか思案していたのですが、良い案が思いつきません。

どなたか良い案を出していただけませんでしょうか??
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今日からできる家計術〜節約術その①〜使途不明金をなくす

[267]


投資をする場合、自分の資金管理や家計管理がおざなりなのに投資を漫然と行うのは良くありません。


何度も書いていますが、まず、月々の収入の中から、どれくらいが支出で、固定費・流動費率、さらには貯蓄率がどれくらいなのかを把握しておかなければなりません。その前提でもって、貯蓄できる額のうちの何割を定期的な投資に回せるかを判断しないことには始まりません。

「毎月3万円を投資しよう!」と言うなら、同時に、例えば「固定費を含めた支出を毎月15万円以内に抑え、その他の貯蓄も5万円しよう!」などと、実現性のある計画をある程度練っていかなければなりません。

その中で、捻出できる投資額を1円でも増やすために、やはり節約は避けては通れません。


そのための節約術シリーズです。



まず、自分の生活費をきちんと記録していくところから始めていきましょう。


私は、今まで色々な家計簿のつけ方について、様々な変遷を辿ってきました。そして、私なりの結論としては、結局続いてきているやり方は手書きです。具体的には、手帳への書き込みです。常に持ち歩けるモノを利用して、情報を分散させずに一元化しています。月ごとにエクセルで集計はしていますが。

もちろん、アプリ等を使ってもまったく構いませんが、1週間ごとにまとめてやる、などよりも、「毎日の習慣として続ける」ようにするべきです。


家計簿をつけるとき、節約したいしたいとよく思うものですが、まず最初に目指したいのは、「使途不明金」をなくすことです。これは、ほぼ間違いなく、記憶力に限界があるために起こる現象です。

せっかく、「今月は食費を5000円節約できた」と思っても、例えば収支は1万円足りず、何に使っているかわからない状況だ〜と思うと、それは想像以上に深刻です。投資で評価額が下がる以上に萎えるものです。

お金の動きが発生したら、できるだけその場で処理するのがポイントと思います。できるだけレシートをもらい、その日のうちに転記してしまうようにしましょう。コツは、「食費」「日用品」などと大雑把につけて、あまり手間をかけないことです。どうしても記録しておきたいものは、私はスマホで撮ってevernoteに保存しています。



今回のポイント

(1) 家計簿管理も、日々の習慣から。お金の出入りを、毎日つけよう。

(2) 何でもよいので、1つのツールに一元化する。

(3) まず、把握することから。レシートを必ずもらう。レシートがないときは、速やかに記録する。

(4) 使途不明金をなくすことが、まず第一の目標。
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今日からできる家計術〜その②〜可処分所得を意識する

[268]

updated [2016.11.28]


今日からできる家計術〜その②です。


あなたが毎月自由になる「可処分所得」という概念があります。あなたがもらう給料などの収入から、所得税、住民税、社会保障費を引いた値です。読んで字のごとく、あなたが自分の裁量でいかようにも「処分」できる所得額です。

よく言う、「手取り給料」「税抜き給料」がこれにあたります。税込の収入ももちろん重要な値ですが、まず、これがいくらなのかをイメージし、さらにどれだけの税や保険料を払っているかをイメージすることが必要です。

例えば、給与収入25万円に対して税+保険料が6万円、可処分所得19万円、というように、ぱっとスラスラ答えられるようにイメージを持ちましょう。

所得税は、国の歳入に回ります。住民税は、都道府県民税と市町村民税に分けられ、それぞれの歳入に入ります。健康保険料は、共済組合や、都道府県の協会けんぽに入ります。年金保険料は、賦課方式(相互扶助的な流れ)で老齢年金と障害年金に回ります。介護保険料、雇用保険料もあります。

まずはここからです。


可処分所得は、確かにあなたが個人で使える金額ですが、家賃なり、ローン返済なり、食費なり、保険料なり、生きていくのに必須なものが多々あります。これをどうしていくか。このため、生活に必須の事項と、そうでもない事項に分けて、支出をきちんと色分けしていく必要があります。

次回、乞うご期待。



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50銘柄にのぼる米国配当貴族株リストを眺めてみよう!

[269] 50銘柄にのぼる米国配当貴族株リストを眺めてみよう! [2016.11.24]



配当貴族 Dividend Aristocrats


配当貴族株とは、25年連続増配している株のことで、狭義には、米国株で、そのうちS&P社が認定しているものを言います(笑)。たまに、S&P社のリストに入っていないのに、米国人などが「配当貴族」と言っている場合がありますので注意しましょう。その場合でも、きちんと25年以上増配を続けているのに、理由不明でS&P社に除外されてしまっているケースがあります。

25年ということは、少なくとも25年は絶え間なく配当をしている株式で、さらに毎年のように売り上げや利益を伸ばし続け、株主への還元策のひとつとして、25年間以上配当を上げ続けている株式のことです。

ですので、この配当貴族というステータスは凄いことであり、まさに貴族といって相応しい地位てあり、他の新興会社からも羨望の眼差しで見られます。長い実績に裏付けられたタイトルであり、米国民からも大人気の株です。


たまに、かつてファイザー社がそうであったように、貴族であっても途中で没落してしまう貴族もいるのですが、多くの会社は意地でもそのステータスを維持しようと頑張り、そのためにも経営努力を続けています。


では、どんな会社があるか見てみましょう。

Consumer Staples (生活必需品)

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド Archer-Daniels-Midland (ADM)
ブラウン・ファルマン Brown-Forman (BF-B)
コルゲート・パルモリーブ Colgate-Palmolive (CL)
クロロックス Clorox (CLX)
コカ・コーラ Coca-Cola (KO)
ホルメル・フーズ Hormel Foods (HRL)
キンバリー・クラーク Kimberly-Clark (KMB)
マッコーミック&カンパニー McCormick & Company (MKC)
ペプシコ PepsiCo (PEP)
P&G (プロクター&ギャンブル)Procter & Gamble (PG)
シスコ Sysco Corporation (SYY)
ウォルマート Wal-Mart (WMT)
ウォルグリーンズ Walgreens Boots Alliance (WBA)



Consumer Discretionary 一般消費財

ジェニュイン・パーツ Genuine Parts Company (GPC)
レゲット&プラット Leggett & Platt (LEG)
ロウウェズ Lowe’s (LOW)
マックドーナルズ McDonald’s (MCD)
ターゲット Target (TGT)
ブイエフ V.F. Corporation (VFC)



Industrials (工業)

シンタス Cintas (CTAS)
ドーバー Dover (DOV)
エマーソン Emerson Electric (EMR)
イリノイ・ツールワークス Illinois Tool Works (ITW)
スリーエム 3M (MMM)
Pentair (PNR)
Stanley Black & Decker (SWK)
W.W. Grainger (GWW)



Health Care ヘルスケア

Abbott Laboratories (ABT)
AbbVie (ABBV)
Becton, Dickinson & Company (BDX)
C.R. Bard (BCR)
Cardinal Health (CAH)
Johnson & Johnson (JNJ)
Medtronic (MDT)


Financials ファイナンシャル

Aflac (AFL)
Cincinnati Financial (CINF)
Franklin Resources (BEN)
S&P Global (SPGI)
T. Rowe Price Group (TROW)



Real Estate Investment Trust (REIT)リート

HCP, Inc. (HCP)



Materials 素材系

Air Products and Chemicals (APD)
Ecolab (ECL)
PPG Industries (PPG)
Sherwin-Williams (SHW)
Nucor (NUE)



Energy エネルギー

シェブロン Chevron (CVX)
エクソンモービル ExxonMobil (XOM)



Information Technology

Automatic Data Processing (ADP)



Telecommunication Services 通信系

AT&T (T)



Utilities

コンソリデーティド・エジソン Consolidated Edison (ED)



以上。

いろいろありますよね。現在NYダウ30に採用されている企業もあります。

将来、配当貴族になると目されている企業も多々あります。
しかしながら、いったん築き上げた地位を誇るこれらの企業は他の追随を許さないくらいの、難攻不落の城を築き上げた企業ばかりであり、これらは、外国株投資初心者にとっても非常に良い投資対象となるのではないでしょうか。下手に新興企業を追うよりも、随分と手堅い投資になるものと思います。

私の拡大ウォッチリストは、このリストにさらに候補を加えたリストになっています。

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今日からできる家計術〜その③出費の色分け、固定費:変動費:貯蓄投資率を出す

[270]

updated [2016.11.29]


あなたの可処分所得額がわかったら、家計の具体的把握に入ります。

具体的な方案として、毎月の消費のうち、何が本当の消費で、何が浪費で、なにが広い意味の投資なのかを色分けして行くのはひとつの方法です。

その際の色分けの第一歩は、お金を使った用途のつけ方を明確にすることです。

ここでは、以下のように分けてみましょう。


固定費
(1) 住居費 家賃やローン
(2) 光熱費 水道、電気、ガス代
(3) 保険料 生命保険、自賠責保険、火災・地震保険など
(4) 通信料
(5) 教育費


変動費
(6) 食費 外食と、それ以外
(7) 日用品 耐久消費財を含む
(8) 衣服・美容費
(8) 交通費
(9) 娯楽費
(10) 交際費、冠婚葬祭費


分け方に異論もあるでしょうが、ここでは、11個以上とせず、この10個の項目に強引に当てはめていきましょう。
例えば、書籍代は、教育費か娯楽費のどちらかに入れる。
雑費は、日用品や交際費に入れる、など。

こうやって分けた結果、あなたの毎月の収支を把握し、固定費:変動費率を計算しましょう。

一般的には、固定費よりも変動費の方が少なくなるのが理想的です。

そして、可処分所得(手取り収入)をすべてこれらにつぎ込んでしまっては、もちろん貯蓄や投資はできません。


そこで、固定費:変動費:貯蓄投資比率を出すのが良いでしょう。


理想的には、固定費も変動費も圧縮して、投資・貯蓄に回せる額を少しでも増やせると良いですね。
なので、季節性の変動もあるでしょうが、最低でも、5:4:1はクリアーし、手取り収入の1割以上の貯蓄・投資を維持したいものです。
できれば、4:4:2や、4:3:3を目指したいですね。
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今日からできる家計術〜其の四 まずは固定費を見直す

[271] 今日からできる家計術〜其の四 まずは固定費を見直す [2016.11.29]



固定費:変動費:貯蓄投資比率を把握したら、次は、その比率を最適optimumな比率にしていく作業に励み、マインドを育成します。最適というのは、例えば、極端に固定費を減らしすぎたりして非常にプアーな生活になったりすることはできれば避けたいものですから、適度な生活は維持できる比率を追求したいものです。人によって最適解は異なるでしょう。

山崎元先生の貯蓄比率を求める公式は、もちろんこの3つの比率の一番右に位置する比率のことです。


さて、例えば5:4:1の比率から、どうやって4:3:3に持って行こうかと途方にくれるかもしれません。
節約を考える場合、比率というよりも、絶対額で攻めていくのが良いものと思います。

まず、個々の絶対値が大きくなりがちな、固定費から削っていくのが正攻法です。

具体的には、
(1) 家賃を見直す
(2) ローンを見直す、金利を見直す
(3) 光熱費を見直す
(4) 保険料を見直す
(5) 通信料を見直す
(6) 教育費を見直す

どれも、すべて取り組む価値のある事項かと思います。

これらは、非常に大きな額になりがちで、一見削りにくい出費ではありますが、ある時点でバッサリとメスを入れることにより、今後の出費を永続的に減らすことが期待できます。

この優先順位の考え方としては、個人個人で、様々な事情があるでしょうが、やはり、雑誌やインターネットの記事で出されている個別相談結果等と比較して、自分の出費の中で特に相対的に大きいものをターゲットにしていくのがいいと思います。
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