fc2ブログ
⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンドを買いました


最近は、米国債の金利が上がってきています。債券投資家としては、まずまずの変化ですね。

アメリカ長期国債(10年)の金利は、過去は、5%の時も、10%くらい!の時もありました。ですが、最近は、3%にやっと戻ってきた程度で、物足りない金利です。かと言って、まったく投資妙味がないわけではありません。



今は先行き不透明な市場環境です。いえ、常に市場環境は不透明と言うべきでしょう。この中、自分の保有している現金を、今の金利で置き換えて、世界でもっともリスクフリーのキャッシュフローに置き換えました。


具体的には、2042/8/15満期の米ドル建トレジャリーボンドを、SBI証券にて最小単位 (額面100ドル) のみ
買いました。

お遊びの額です。



トレジャリーボンド、略してT-Bondは、30年国債として発行される米国財務省債券です。それを、残存期間23.9年ほどのところで買いました。

クーポン 2.75%ですが、額面(償還されるとき100)よりもやや値下がりしており利回り 2.954%で、購入単価は96.51です。

96.51ドルと経過利子を払って購入し、年間2回に分けてクーポン(金利)がもらえ、2042年8月15日にきっちり100ドルで償還されます。


非常に堅い投資先で、怪しい株式や投資信託を買うよりも随分マシです。



注意点やメリットがあります。

① 金利上昇リスク

修正デュレーションが 17.21 でした。エクセルの関数(MDURATION)で計算しました。
これは、金利が1%上昇すると (この利回りの2.954%が3.954%に上昇すると)、単価が約17.21%下がって、約79.90になることを意味します。

修正デュレーションとは何ぞや!?もっと説明せい!という方は、申し訳ありませんが、他のホームページで調べていただけませんでしょうか。プロではないので、説明を間違えそうです。



② 金利低下による価格上昇メリット

修正デュレーションが 17.21 であり、金利が1%低下すると、単価が約17.21%上がって、約113.11になります。

このため、金融危機時には値上がりすると思われ、枕を高くして眠れます。



③ 非常に細かい分割買いが可能

大手では1,000ドル単位でないと買えないところ、SBI証券では100ドル単位で購入でき、細かく買いたい人にとって便利です。



④ 手数料リスク

SBI証券は、最近は米国債の取り扱いが増えてきたものの、大手(野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱モルガン・スタンレー証券)に比べると取扱量は少ないはずです。それらよりも、手数料としてのスプレッドを多くとっている可能性があります。

特に、売却時に売却手数料として単価が低いかもしれません。このため、売りたくても売れないリスクがあり得ます。このリスクは案外あるかも。

よって、途中売却ではなく、償還まで持ち切りの方が良いかもしれません。


個人的には、③と④はトレードオフの関係にあるかもしれません



⑤ iシェアーズ 米国国債 20年超 ETFを買うよりも有利

TLTというETFがあり、機関投資家も購入している米国債のETFです。このETFは、経費率(信託報酬の様なもの)が0.15%かかります。かたや、米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンドというナマ債券は、購入時のスプレッドはあるものの、信託報酬はゼロです。


米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンド
クーポン 2.75ドル 購入時96.51ドル(経過利子除く)、
単純割り算して2.85% (償還時の値上がり益を除く)、
償還時100ドル


TLT 分配金 2.58%(毎月分配、今後変動あり)
株価 117.27 (2018年9月末終値)、
株価変動あり(いくらになるか分からない)

よく比べてみましょう。

貴方はどちらが良いですか?個人的には、ずっと持っている人は特に、ナマ債券が有利なのではないかと考えています。



⑥ ゼロクーポン債と比べて、複利にならず不利

トレジャリーストリップス米ドル建 2045/2/15満期 ゼロクーポン債が、売られていました。

これは、残存約26.5年、利回り2.973%、単価約46ドルと表示されています。途中でクーポンに課税されることがないので、これのみで投資する場合有利です。

修正デュレーション 25.61です。

ゼロクーポン債は、ほぼ残存年数と同じ修正デュレーションとなります。これは、金利上昇には短期では弱いということですね。この点、似たような残存年数の場合、利付債の方が修正デュレーションが短くなります。実は、この点も含めて、今回は利付債を選択しました。利付債で毎年2回ずつもらえる金利を、別の投資先に再投資して行こうと思っています。



⑦ イールドカーブがフラット化している

イールドが、10年ものとほとんど変わりません。

米国債 2028/5/15満期 米ドル建トレジャリーボンド
クーポン 2.875ドル 購入時100.47ドル(経過利子除く)、
単純割り算して2.861% (償還時の値上がり益を除く)、償還時100ドル

この利回りとほとんど変わりません。

ですが、上昇オーバーパー(100を超えている)で、経過利子も高いので、今回は見送ります。




①④等のリスクはありますが、確定利回りの投資も悪くない選択肢と思い、お遊びの額のみ買ってみました。
関連記事

米国債 2042/8/15満期 T-Bond の売買スプレッドについて


前回、米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンドに関しての記事を書きました。



iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT) を買うよりも有利、という事を前から思っています。

TLTは機関投資家も購入している米国債のETFです。このETFは、経費率(信託報酬の様なもの)が0.15%かかります。もし10年持てば計 1.5%、30年持てば 計 4.5% (経費率が変わらなければ) 株価から?控除されるものと思います。

かたや、米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンドというナマ債券は、購入時のスプレッドはあるものの、信託報酬はゼロです。


おさらい

米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンド
クーポン 2.75ドル 購入時96.51ドル(経過利子除く)、
単純割り算して2.85% (償還時の値上がり益を除く)、償還時100ドル


TLT 分配金 2.58%(毎月分配、今後変動あり)
株価 117.27 (2018年9月末終値)、
株価変動あり(いくらになるか分からない)

比べてみると、どちらが買いたくなるでしょうか?




野村證券のホームページをみると、もっと長い年限のものも出てきましたので、それでも良いと思います。




今回は、米国債 2042/8/15満期 米ドル建トレジャリーボンドについて追加の点で調査した点を書きます。


2018年10月9日時点でのSBI証券での販売額、買取額です。

販売額 93.33 USD

買取額 86.93 USD

差額 (スプレッド) 6.85% 高い!!!!


これは鼻血が出そうになりました。金利の大幅下落時で債券価格が上がりまくっていないと、ちょっと売るに売れないですね。まあしかし、これは証券会社の言いなりですから、仕方がないですね。
どうしても売る事を考えると、野村證券や大和証券で買えば良いと思います。


それに比べると、ゼロクーポン債は、野村證券などの大手とあまり変わらないスプレッドのようです。



このスプレッドを調べるために、身をもって最小単位のみ買ってみたのでした。


ともあれ、下手な投資信託を買うよりも、よっぽどおススメです!!!
関連記事

スポンサードリンク

Copyright © 雪だるまつくろう〜米国株&米国債でインカム投資しながら英語を極めるブログ All Rights Reserved.
↓↓ブログランキングに参加しています。応援お願いします!