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[105] キャピタルゲインとインカムゲイン [2016.02.25]など、⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

[105] キャピタルゲインとインカムゲイン [2016.02.25]

キャピタルゲインインカムゲイン

投資の収益は、以下の2つに大別されます:
[A] キャピタルゲイン
保有資産を売却したときに得られる値上がり益。

[B] インカムゲイン
保有資産から生み出されるキャッシュフローのこと。


キャピタルゲインの源泉となる資産の
評価額 (その時の売却価格)は、
どのように求められているのでしょうか?

ある資産が将来生み出すであろうインカムゲインの額を、
それぞれ現在価値に割り引いて合計したもの、
それこそがその資産の
本質的価値と言えます。

X(n) = d1/(r^1) + d2/(r^2) + d3/(r^3) + ・・・・+ dn/(r^n)

X(n) = 理論価値
   = 将来のインカムdの現在価値の和
d1, d2, d3, ・・・dn: n期後のインカム額
r: 1に割引率を足した値
^: 累乗記号

将来のインカムゲインの総額の現在価値
それが、株ならば現在の理論株価です。

逆に言うと、
理論株価どおりに株を買えば、
原理的に、
そこからのインカムを受け取り続けると
元が取れます。

現在価値が、将来のインカムゲインに置き換わる

と考えられるでしょう。


ということは、
「ある時期にまとまった金額が欲しい」
という欲求と、
「ある時期以降に、同現在価値相当の、
途切れないインカムが欲しい」
という欲求は、
本質的には同じことになります。

何に使うか、
用途により戦略は変わってきますが、
もし、「あるまとまった金額」があったとしても、
浪費してしまうことや、
長生きリスクを加味すると、
定期的なインカムに置き換えて考えることも
有用でしょう。


しかし、市場は生き物です。いつも動いています。

株式の本質的な価値を計算し、
これとだいたい同等くらいの価格で取引されていれば
フェアバリュー Fair valueですが、
それよりも安ければ、割安、
それよりも高ければ、割高です。

割安の時に買えば、有利であり、
ある意味、長期投資の醍醐味は、ここにあるのではないでしょうか。
Buffetの言うように、
「良い株を、安く買う」という
投資の本質をついていることになります。


また、資産はインカムの集合体である、
という認識であるとすれば、
「将来的なインカム収入、
キャッシュフローを得られるような資産を構築」
することを目指し、
それが「安定」
していれば、
それこそが資産であり、
将来/老後の安心に貢献するでしょう。



例 

割引率を考慮しないとして、
①定年時に4000万円のまとまった預貯金をつくる
 それを、毎月10万円ずつとり崩す
②定年時から、毎月10万円(毎年120万円)
 が33年間 (それ以上、あるいは、できれば一生)
 得られるような資産をつくる

①②どちらがより構築しやすいか?
  と考えれば、
  ニーズに合った目標決定となります。
実際は、①の資産を、
3%のインカムを生み出す資産に投入すれば
②は達成できるのですが、
複利で増やさずに単純に貯めて
  ①4000万円にするのなら、
複利でインカム再投資で②を目指す方が、
早道ではないでしょうか。
マイナスの複利効果を利かせない限り。


さらに

額を増やす野望を立てたとして、
③定年時に、1億円を得て、
それを取り崩して生活していく、
と考えたとしても、
いざ、取り崩す段階になると、
元本が減っていく恐怖、不安に
苛むかもしれません。

しかし、
④定年時から一生、
毎月25万円(年間300万円)

を得ることができる資産を保有していて、
元本は変動したとしても
生活になに不自由ないとすれば、
どうでしょうか?

どちらが、実現度、あるいは安心感が高そうでしょうか?



また、次の[A]・[B]の視点はどうでしょうか?

[A] キャピタルゲインで資産形成を目指す
キャピタルゲインが得られるまで、
どれくらい待てばいいのか?
確実にキャピタルゲインは得られるのか?
キャピタルゲインを得るために、
おそらくはチャートを分析し、
キャピタルロスをどれくらいまで許容して、
 損切ラインはどうするのか?
 利食いラインはどうするのか?
ということを、綿密に立てて
「できるだけ感情を排除して」
投資しなければなりません。

[B] インカムゲインで再投資しインカムの肥大を目指す
インカムゲインが得られるのは、
多くの投資対象では、約束されており、
その時期が決まっています。
そして、投資対象を絞ると同時に分散することで、
インカムゲインが得られない/減ってしまう
リスクを下げつつ、
比較的容易にインカムを得ることができます。
そして、インカムを再投資する行為により、
どんどんインカムが増える、
その複利の効果を比較的楽に実感できます。



いずれにせよ、
投資に正解はありません。

その仕組みづくりを考えれば、
個人個人で、
方向性が見えてくるのではないでしょうか?



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●資産全体:   基本運用方針-改訂第2版-2015年9月30日
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