アセットアロケーションの決定法
アセット・アロケーション (資産配分) の方法
①長期運用基本方針の策定
文書ではっきり表現する。
自分自身の資産・負債の目標を理解し、何が本当の成功なのかを確認する。
チャールズエリスによると、自分自身のリスクと、マーケットリスクの管理が資産運用の主要な目的である。
②リスク許容度の確認
自国のリスクを見極める。そして、安全資産とリスク資産を定義する。
許容できるリスク範囲を計算する。
③安全資産の期待収益率 (無リスク収益率) を仮定する
④各リスク資産の過去平均収益率、リスクを洗い出す。
それらのリスク資産の期待収益率から、無リスク収益率とインフレプレミアムを差し引いて、流動性・その他リスクを勘案し、リスクプレミアムに見合うかどうか確かめる。
⑤1年間に許容できる損失額の上限を決め、
(リスクテイクの上限) これからリスク資産の割合を逆算する。
最悪の場合のシナリオを想定する。冷静でいられる投資範囲かどうか。
これを元に、外貨の資産割合、リスク資産と安全資産の割合を決める。
⑥リスク資産の中での各割合を決める。
⑥-1 ポートフォリオの構成
市場全体
/ 成長株 vs. バリュー株
/ 大型株 vs. 小型株 など。
⑥-2 アクティブ vs. パッシブ比率
⑥-3 個別ファンド / 個別証券等の選択
保有コストに注意して、アロケーションに組み入れる。このときにポートフォリオ全体の長期収益率の大枠が理論的に決定されるが、リターンの「最大化」と「最適化」を混同しない。
投資初心者の場合、あせってアロケーションを固定させるより、慣れていくにつれて徐々にアロケーションを決定/最適化していくのがおススメ。
⑦具体的な売買、個別銘柄については、
「安全域 (Margin of Safety)」
を意識する。
⑧リバランスルールを設ける。
一定期間ごと等、<売買コスト等も勘案して、リバランスを行う。
これは、大きくは逆張り投資法と言える。
「安全域」が確保されない場合や、
リスク許容度の変化等にあわせ、
アロケーションを再考する (リアロケーション)。
⑨感情を優先させない。
適切な投資政策をぶれずに維持する。
歴史的なものの見方をする。
もっと、別の視点もあろうかと思います。しかし、上記の視点は、いずれも忘れてはならないものだと思います。
さらに、万人に共通のアセットアロケーションはない、ということを意識しなければなりません。
最適なアロケーションは、各人が、それぞれ求めないといけない
=他人に頼ってアロケーションを決めるのは本来的にはよくない、
ということです。
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目下の投資方針は、こんな感じです↓
●資産全体: [124] 基本運用方針-改訂第3版-[2016.5.10]
●株式portfolio: 配当投資マイルール
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