[120] Microsoft株を買いました [2016.5.7]
updated [2016.5.10] 内容を分割、 [122] IoT (モノのインターネット)に投資すべきかを新規作成しました
updated [2016.5.12] 順番整理、補足しました
この連休中、Microsoft社 (Ticker: MSFT) の株を買いました。
MSFTは、
2016年4月の第三四半期 (Q3) の収支報告 (Earnings call)で、
良くない数字が出てくるや否や、
売り込まれ、
株価が急に下がってきました。
予想調整後1株当たり利益 (EPS) は0.64ドルだったのに対し、
実際は0.62ドルでした。
(このEPSの不達は、所得税支出のための遡及修正を含んでいるためで、
それを含まなければEPSは0.04ドル上昇し、
予想より上だったはずと説明されています。)
GAAP (一般に公正妥当と認められる会計原則に基づく) 指標で、 revenue (総売り上げ) は市場の予想通りですが、
第三四半期としては、 6%落ち込み、
第一~第三四半期の9か月としては、9%の落ち込みです。
本当によくない兆しなのか?
それとも、
単にそれを装った、押し目買いの好機なのか!??
52週高値 (56.85ドル) からみると
約10%は下落している状況でもあり、
それなりのエントリーポイントだ、
と見ていました。
全体の決算からは、revenueは落ちているのですが、
それぞれのセグメントを見ると、
違ったものが見えてきます。
Productivity and business processes segment
(Office製品とMicrosoft Dynamics) は1%の増加で、
Intelligent cloud (情報クラウド) 事業は、
Azureの躍進に支えられて3%の増加、
More personal computing (Windows, Xbox, その他のデバイス、検索) は
1%の増加です。
この第三4半期では、すべてが落ち込んでいるわけではないのです。
これらを総合して、
non-GAAP (上記で書いた、GAAPに基づかない財務指標) で
2%の増加とされています。
GAAPで6%減とnon-GAAPで2%増では、
かなりの齟齬があるように思いますよね。
GAAPとnon-GAAPの違いはややこしいのですが、
GAAPは発生主義での帳簿、
non-GAAPは現金主義での帳簿をもとに計算されるもので、
各企業が、より経営の実態を反映するために
non-GAAPも使用しているそうです。
それで、この違いは、
Microsoft社の説明では、
GAAPに含まれている売上延期の影響や、統合・リストラによる影響をを除いたものが
non-GAAPにあたるとしています。
PC市場の総売り上げが低調であるためだそうです。
Microsoftの株価は
必ずしも割安、とも言えないのですが、
クラウドサービス、IoTに関しても
将来の成長性はまだまだあるのではないかと思っています。
MSFTは、 10年以上連続増配株ETFとして名高い
Vanguard社のETF: VIG
や、
Vanguard社の高配当株ETF: VYM
の上位に組み込まれている銘柄でもあります。
そういうわけで、
去年の今頃に、買い逃してしまったMicrosoft (MSFT) を
意を決して買い付けてしまいました。
PERから見ると、
ライバル社であるApple社 (AAPL) の方が低PERなのですが、
Apple社については、
もう数年は、動向をwatchするかもしれません。
最近、
IoT (Internet of Things; モノのインターネット)
について、
少し勉強しています。
■[122] IoT (モノのインターネット)に投資すべきか■
Technology・ITセクターは、2000年代も
はやったセクターです。
ここでは、Technology系で
誰もが知っている
大型株として、IBM (IBM)、
Microsoft (MSFT)、Apple社 (AAPL)、
Amazon (AMZN)、Google/Alphabet (GOOGL)、
Intel (INTL)、CSCO (Cisco)
等があります。
私の場合、
Technology・ITセクターとして、
IBM
のみしかまだ保有していませんから、
もう少し投資対象を増やし、
分散もある程度考えるべきかと思っていました。
ここで、
IBMは古い企業で、
ある意味成熟企業です(事業内容はどんどん変わってきています)
Microsoftは
昔の人の記憶だと、比較的新しい企業だったのですが、
今の常識では、
Microsoftは、株主還元策を比較的進めてきており、
連続増配を初めて10年以上を経過しています。
バリュー株投資の対象となってきていると言えるでしょう。
「成熟企業」としての歩みをとってきており、
将来的にDividend Aristocratsになってくれるのではないかな、
と目されています。
対するApple社 (AAPL) は、
連続増配が数年程度となってきており、
もしかしたら「成熟企業に転換しつつある」のかもしれません。
もちろん、
Market capは世界一の企業で
世界一の営業利益を上げる会社ではありますけれど。
長期投資の場合は、当然、
かなりの過去まで遡 (さかのぼ) って、
長期のデータを追ってその動向を見ないといけません。
Facebook (FB) はもとより、
Amazon (AMZN) や、
Google/Alphabet (GOOGL) は、
まだまだバリバリ現役のグロース株でして、
PERがものすごく高くなっています。
私個人としては、このような高PER銘柄に投資するのは
躊躇 (ためら) われてしまいます。
それでも、遊びで少しくらい組み込もうかなー。
具体的な細かい部分は、
たくさん調べ、自分で情報を取りに
いかなければならないのですが、
Technology分野の投資は、
セクター全体が比較的時間が経って育ってきたことより、
必ずしも、グロース株投資で
新高値を追うような投資ばかりをする必要はありません。
IBMといった老舗企業、
Microsoft (MSFT)、Apple (AAPL)
等の、株主還元に積極的で
かつ高ROE企業が出てきているからです。
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