[121] 「3%シグナル投資法」とバリュー平均法 [2016.5.9]
updated [2016.5.27] 一部追記しました
パンローリング社発行の、
「3%シグナル投資法」の本を読みました。
これは、一言でいうと
バリュー平均法の変法です。
簡便に説明しますと…
積み立て投資の場合、
各期 (1か月等) ごとに
積み立てた時点の時価総額を、
ある一定の予定額になるように一致させる方法です。
知らない人には
何のことやらと思われるでしょうが、
例えば、毎月10,000円ずつの”バリュー”を積み立てるとしましょう。
最初の月に、10,000円投資します。結果、10,000円です。
次の月に、変動して時価が9,500円になっている場合、
10,500円を投入します。すると、積み立て結果が20,000円になります。
3か月目に、変動して時価が19,500円になっている場合、
10,500円を投入します。すると、積み立て結果が30,000円になります。
4か月目に、変動して時価が31,000円になっている場合、
9,000円のみを投入します。すると、積み立て結果が40,000円になります。
5か月目に、急激に変動して時価が50,000円になっているとしましょう。
すると、この時の積み立て結果が50,000円になるようにしますので、
この月は、なんと、投入金額は0円です。
6か月目に、さらに急激に変動して時価が65,000円になっているとしましょう。
すると、この時の積み立て結果が60,000円になるようにしますので、
この月は、な、なんと、投入金額は-5000円です。
売却するということです。
ドルコスト平均法 (dollar cost averaging) とは、似ているところもありますが、若干違いますよね。
その時の時価を一定に保ちますので、
”安い時に多く買って”、時には”高く売る”という作業もすることになります。
投資の根本的な本質、
”安く買って高く売る”という行動を
機械的に行う
投資方法の一つとなります。
そして、この本は、
この”バリュー”が
四半期 (3か月) ごとに3%増えていることを目標に (年率12%以上!!!)
株式インデックスファンドと
債券インデックスファンドを用い、
投資することを奨励しています。
「ドルコスト法」に勝ち、「バイ&ホールド」にも勝つ、と謳っています。
この3%の根拠は、
少しどうなんだろう?と思うような記述ではありますが、
その他の根拠は、
なかなか説得力がありました。
「市場予測はだれにもできない」ことを念頭に、
感情を優先せず、機械的に投資をするのは
素晴らしいことだ、と思います。
予測をするのではなく、市場の動きの結果に合わせて、
機械的に「利確」「リバランス」をするのみです。
これを、
バリュー株投資と組み合わせるのは、
なかなか有益なのではないか、と思いました。
ただ、この著者が提唱しているだけで、
浸透するか否かはどうでしょうか?
いずれにせよ、
研究の価値がありそうですね。
______________________________________________________________________________
▲ TOPページ▲ ★ サイトマップ★ ◆記事一覧へ◆
目下の投資方針は、こんな感じです↓
●資産全体: 基本運用方針-改訂第2版-2015年9月30日
●株式portfolio:配当投資マイルール
______________________________________________________________________________
↓↓以下のブログランキングに参加しています!ぜひ、応援clickを!


- 関連記事
-
-
損切りはしないといけないのか?損切りをしなくていい投資法 2016/05/26
-
[131] 日本人は投資をすべき。だが、日本人が真剣に考えるべきアロケーションとは [2016.5.24] 2016/05/24
-
[128] ほんの少しから始めるのでもよいのでフローor不労所得を得よう [2016.5.23] 2016/05/23
-
[124] 基本運用方針-改訂第3版-[2016.5.10] 2016/05/10
-
[121] 「3%シグナル投資法」とバリュー平均法 [2016.5.9] 2016/05/09
-
[119] 私が株式に投資する理由 [2016.5.2] 2016/05/02
-
[115] 株高を憂うべき、株安を待ち焦がれつつ。そしてファイナンシャル・インディペンデンス (FI) を夢見る [2016.3.31] 2016/03/31
-
[114] Johnson and Johnsonの指標推移 [2016.3.24] 2016/03/24
-
アセットアロケーションの決定法 2016/02/26
-
このエントリーにお寄せ頂いたコメント
このエントリーにお寄せ頂いたトラックバック
このエントリーにトラックバックする(FC2ブログユーザー)