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[137] ノーセルリバランスをしよう [2016.6.2]など、⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

[137] ノーセルリバランスをしよう [2016.6.2]

updated [2016.6.2] 読みやすくしました



株と債券など、違う性質の資産を保有している時、
それぞれの資産クラスにおいて、
往々にして評価額の値動き幅が異なります。

たとえば、株50%、債券50%のポートフォリオ
のとき、
株が値下がりし、債券が値上がりし、
株45%、債券55%になったとしましょう。
このとき、一般的には、両方、そのままで投資を継続するより、
もとの配分に戻す方が、
長期的には、よい結果になるということが、
数字で実証されています。

債券を全体の5%分売却し、株をその分買い付けることにより、もとの50%ずつの配分にもどります。

この、もとのアロケーションに戻す、
という行為を、
リバランスと呼びます。

先の例で、
債券が含み益になっているのなら、高く売って、
他の相対的に安い資産を買い増す、という行為を
機械的にしていることになります。


さて。
もし、ここで、さらに投資額を増やす場合、
値下がりした株のみならず、
利確してしまった債券も買い増すことになってしまいます。
この場合、税金を払った分、
投資効率が悪くなってしまいます。
そうなってしまう場合、売らずに(ノーセル)リバランス、と言って、
新たな資金で株を重点的に買い増して
リバランスする戦術があります。

この場合、
安く買って高く売る、という、投資の原則行動を
行っていないことになります。

それでいいのか。

それでいいのです。
何故か。

それは、アロケーションを決める、あるいは、リバランスする
という行為そのものが、

リスクコントロール

が目的にある、
ということに他ならないからです。

たとえば、株の年率リスクが20%、債券の年率リスクが5%ととすると、
両者の相関係数は一般的には負の値で、
両者の合計したリスクは、
それぞれのアロケーション割合に応じて、20%と5%の間に落ち着きます。
合計した値動きがマイルドになり、
それなりの合計のリターンが望めます。

リスクリターン比が、
それぞれの資産単独に比べると、一般的に改善します。
モダンポートフォリオ理論ですね。

もし、アロケーションをもとに戻さず、
ほったらかしにしてしまう場合、
それは、常にリアロケーションをしてしまうことに他なりません。

リアロケーションについては、
株が値下がりを続ける局面で
株のアロケーションを増やし続けることに意義はかなりあるでしょうが、
株が値上がり続ける局面では
株のアロケーションを増やし続けることに、
一般的に果たして意義がどれくらいあるのか。
少なくとも
ウォーレン・バフェットは、
高値圏では売れ、現金比率を上げろ、
とバッサリ斬って棄てるでしょう。

資産運用では、
リターンを得ることが最大の目標ですが、
時間軸、資金量、リスク許容度を基にした
リスクコントロール
が大きな目的となります。

そうでない、闇雲な投資では、
羅針盤を持たない航海の様になってしまい、
嵐に遭ったときに、途方に暮れてしまいます。


ノーセルであっても、
リバランス、
もしくは、そうでなくとも
意義のあるリアロケーション(タクティカルアセットアロケーション)
が重要だと思います。


以上から、
適切なアロケーションを決定すること自体が、
投資のリターンを決定づける絶対的なファクターである、
ということが理解できるでしょう。

日本人にありがちな、
預貯金のみや
それに近い不必要にコンサーバティブなポートフォリオでは、
リターンが絶対的に不足してしまう
ことに留意しましょう。



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