[147] 日本の老齢基礎年金と連続増配株投資の比較 [2016.7.4]
日本の老齢基礎年金について考えます。
現在(平成28年)の貰える給付額は、満額で月65,008円、すなわち年780,096円です。
対して、年金保険料として払う額は、月16,260円、すなわち年195,120円です。
40年間払って満額を受け取れることになりますから、今から年金保険料を納めはじめる人は、単純に40倍することにしまして、40年間で7,804,800円を総額で払うことになります。
そして、年金を受給はじめる時期はよくわかりませんが、仮に将来も変化ないとして780,096円もらえるとしたら、単純計算で払った額に対して年間9.995%もらえることになります。
約10%です。
一見、すごい、と思いますよね。
しかし、本当にそうでしょうか?
デメリットを挙げてみましょう。
①インフレを考慮して、将来の貨幣価値に必ずしも対応できるかわからなくなってきた。
②実際の給付は、財源として税金が投入されている。すなわち、国庫負担金。
③死んだら終わり。国民年金基金や民間の保証つきとはちがい、10年間保証とかではない。
④死んだら元本も帰ってこない。
この③④を考えると、普通の投資との単純比較では語れません。
しかし、敢えて比較してみましょう。
同じ人が、40年間連続増配株に積み立て投資します。毎年一定額払うとして、税抜3%の配当が出て、毎年3%の増配率をキープする連続増配株に配当も再投資していくと、40年後に、払った総額(配当再投資を含めない)に対して12.30%のインカムが出ます。年金終価係数を利用して算出しています。
そして、その次の年以降も増配しますので、死ぬまで逓増する配当を受け取り続けられます。さらに、死んだら、誰かにその続きを相続できるのです。これを何世代も続ければ、莫大になります。
相続できる点は、大きいですよね。
もし、2%の税引後配当の場合、5%の連続増配率で、40年後に10.68%を達成できます。
また、1.5%の税引後配当の場合、6.5%の連続増配率で、40年後に10.49%を達成できます。
これらは、どれも達成する蓋然性が比較的高く、自分年金として非常に優秀な投資ではないでしょうか。
もし30年間の投資なら、
3%の税引後配当の場合、4%の連続増配率で、30年後に10.10%を達成できます。
2%の税引後配当の場合、7.1%の連続増配率で、30年後に10.10%を達成できます。
1.5%の税引後配当の場合、9%の連続増配率で、30年後に9.99%を達成できます。
若い人なら、
10年保証個人年金保険や、終身個人年金保険と比べても、圧勝の投資かと思います。
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