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[153] ベンジャミン・グレアムによる株式投資基準 [2016.7.16]など、⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

[153] ベンジャミン・グレアムによる株式投資基準 [2016.7.16]

updated [2016.7.18] 一部追加、訂正しました


"The indivisdual investor should act consistently as an investor and not as a apeculator."
"個人投資家は、一貫して「投資家」として振る舞わなければならない。「投機家」ではなく。"
―Benjamin Graham―


ベンジャミン・グレアム Benjamin Graham 氏は、1934年に出版された『証券分析』や、『賢明なる投資家』という非常に役立つ名著を著すなど名高い人です。大学教授であり、ウォーレン・バフェット Warren Buffettが通う大学を替えてでも師事した人物です。グレアム氏はファンドマネージャーとしても大成功を収めています。

彼の基本的な考え方は、「投資というものは十分な分析に基づいてなされるべきものであり、それは元本の安全性と相応の利益が得られることを約束するものである。この条件を満たさない証券の売買は投機にすぎない」 (『証券分析』) という記述にもっとも表れており、「投機」にしない長期「投資」を成り立たせるためには、彼の文献をしっかりと読んでおくに如くものはない、と思います。



グレアムの言うように株式の十分な分析をするために、最低限必要なことは、「割安かどうか」、「安全性が保てているかどうか」で、具体的には以下のように判断するそうです。



A. 割安かどうか

①株価益利回り (株価収益率PERの逆数) が、AAA格社債利回りの2倍以上か
②PER (株価収益率) が対象とする全銘柄のうち、低いほうから10%に入っているか
③配当利回りがAAA格社債の2/3以上になっているか
④株価が1株あたり純資産額 (簿価) を下回っているか
⑤株価が1株あたり純流動資産額の2/3を下回っているか



おおざっぱに言い換えますと、簡単に手に入りやすい情報で、
①②⇒PERが非常に低いかどうか。対象銘柄のうちでも上位に入るくらい低いかどうか。
③⇒配当利回りが高いか (米国債の金利はもちろんのこと、優良社債の金利に近いかそれ以上くらいあるか)。
④⇒PBRが1以下かどうか。
このどれかにあてはまれば、割安と判断されます。



B. 安全かどうか

①簿価の負債合計が株主持ち分 (自己資本) 合計よりも少ないか。
②流動資産合計が流動負債合計の2倍以上か。
③負債合計が純流動資産の2倍以下か。
④過去10年間の1株当たり利益 (EPS) の平均成長率が、複利ベースで年平均7%以上あるか。
⑤過去10年間に1株当たり利益 (EPS) が前年比5%以上減少した年が2回以内か。



これもおおざっぱに言い換えますと、
①②③⇒負債が非常に少ないかどうか、D/E比 (負債自己資本比) が1以下かどうか
④⑤⇒EPSがコンスタントに増え続けているか、あるいは10年で2倍以上になっているかどうか。
と簡潔には読めます。このどれかに該当すれば、安全性が保たれている、と考えられます。



どうかな、と思うような銘柄に関して、これら2つを、まずチェックしてみましょう。このチェックにより「割安」かつ「安全」であれば、グレアム的買い得銘柄ということになります。

「割安」でかつ「安全域 (Margin of safety)」が大きく (株式の計算上のバリューと実際の株価のギャップが充分に大きく)、負債やEPSの伸びに関しても「安全」であれば、投資どきと考えてよいのでしょう。



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