[164] 「タイミングに賭ける」投資か否かーテクニカルvs.インデックスvs.バリュー投資② [2016.8.4]
前回の 「タイミングに賭ける」投資か否かーテクニカルvs.インデックスvs.バリュー投資①の続き。
前回、
①テクニカル投資は、ゼロサムゲームであると同時に、多くの人にとっては再現性のない、勝率の非常に低い投資である
②インデックス投資は、やや有利なゼロサムゲームであるが、ある程度の利益が乗ったら、利確してインカムゲイン投資に移行すべきだ
と言いました。
それでは、バリュー投資はどうでしょうか。
バリュー投資は、会社等の根源的価値を見極め、株価という市場が決めるモノではなく、実体経済を作り上げている企業に投資するものです。なので、世界全体で合計しても利益を上げ続けて、世界全体で成長していきますので、プラスサムゲームと言えます。
その中でも、より割安の株に投資していくのが、いわゆる「バリュー株投資」です。債券にもバリューを見出す投資方法がありますので、実はバリュー投資は株に限りません。
バリュー割安株投資では、割安の時期を探りますので、この意味ではタイミングに賭けていることになりますが、実際には、市場のゆがみを利用しているだけであり、PER、PEG ratio、PBRなどに代表されるバリュエーション指標に依存している投資です。
バリュー株投資の対象となりやすいのは、大型株、優良株で、上場して日の経っている銘柄が多い傾向にあります。
なので、副産物として、配当という株主還元策が取られている企業が多くあります。
優良株などのバリュー株投資では、持ち続けて、配当を得続けます。インカムゲイン投資です。
これを進化させた投資方法の一つが、Dividend aristocrat(25年以上連続増配株)などの、連続増配株投資です。
将来的にも連続増配をしそうな株をタイミングを見計らって買っていきますが、米国株などは四半期ごとに配当している企業も多く、その「投資の果実」を、タイミングを見計らわずに、受け取り続け、「利確しつづけ」ます。
この利益は、企業の実体経営としてのキャッシュフローの一部が払われて、出てきているものですので、投資家はプラスサムゲームの果実を手に入れていることとなります。絶対的な利益です。
もちろん、インデックス投資であってもこのような配当が再投資されているのですが、多くの投資家にとっては実感し辛いのではないでしょうか?
個人的には、ある程度資産規模が大きくなってきたら、インデックスファンドを取り崩していくよりも、米国債からの安全なインカムを得つつ、優良株からの配当をミックスする方を選ぶ方が気楽と思っています。
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