[166] 株を買うときの絶対的な比較対象は「市場平均」にあらず。国債にあり [2016.8.6]
私が株を買うとき、一番重要視する比較対象は
バリュー株連続増配投資では、もちろん、割安かどうか、もし、割安銘柄が全然ない場合、ウォッチ銘柄の中で何が相対的に割安か、というところが重要です。
実際には、どの銘柄がいいか迷っている場合も多々あります。
欲しい銘柄でも、今後何年も10年以上も、全然割安水準まで株価が下落してくれないんじゃないかと思うこともありますが、銘柄は星の数ほどありますので、諦めて別の銘柄を注視するかなぁ、あるいは、多少割高ですが目を瞑って買うべき時もあるのかなぁ、と思っています。
バフェットには、「我慢して待ち続けろ」あるいは、やはり「別の銘柄を研究しろ」と言われそうな気がします。
さて、株を買うときは、その企業だけでなく、その国や世界の市況を判断してそれを加味するという作業がかかせません。
具体的には、米国債の金利動向、FOMCなど金融政策、景気指標などをウォッチします。
特に重要なのは、米国債の金利です。リフクフリーレート(ノーリスクの金利)ですから、絶対的な比較対象です。
リスクフリーレートを下回るような、将来的にもトータルリターンで下回りそうな投資対象は、本来的に投資をする価値がありません。誰が、好んでリスクをとりに行くでしょうか?
将来の増配を加味した配当で、具体的にはCAGR (compounded annual growth rate) (複利ベース年成長率)の見込みで計算した配当で、私ならリスクフリーレートの2倍は行けそうな銘柄でないと、投資妙味は低いな、と思ってしまいます。
もちろん、PERの低さ(益利回りの高さ)、ある程度のpayout ratio(高すぎるとぞうはいが難しくなる、低すぎると配当率が低い)によりけりで、変わってきますので、企業の株主還元姿勢や今までの実績をつぶさにみないといけません。
わからない、自信がないときは、個別銘柄よりは、①大人しく市場平均などのETFを買うか、②米国債を買うか、③何も買わないか、この3つの中から選択する方がいいでしょう。
今回特に強調したいことは、株への投資では、常にリスクフリー金利と比較してみる、どんな市況でも絶対的なリターンを考える視点をもつ必要がある、ということです。市場が過熱している時であればあるほど。
いずれにせよ、株は魔物ですから、ずっと同じ業績見通しが続くわけでも、ずっと株価のトレンドが続くわけでもないことはしっかり認識しておきましょう。
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