[169] 世界でも指折りの銀行株、HSBCを買いました [2016.8.10]
HSBCといえば、香港のHと、上海のSを頭文字にもつ、世界でも屈指規模の銀行です。
日本人が、海外に口座を持つために香港に行って口座開設する銀行として、近年は有名です。
watch銘柄に入れていたのですが、それを、買ってしまいました。
アメリカ株を敬遠しての買いという意味がひとつ。近年の株価落ち込みから少し戻してきたところでの逆張り投資という意味もひとつあります。
そして、理由のもう一つにしてしまっていますが、高い配当の誘惑に負けてしまいました。現在、配当約8.76%です。米国のような、現地での源泉徴収がないのがちょっと嬉しいポイントです。
ただ、配当性向 payout ratio が100%以上(純利益以上に配当している)です。配当性向 100%ということは、利益をすべて配当しているということで、企業にとっては、自らのための投資に使えず不都合です。減配の恐れがあり、このような株には注意しなければなりません (利益は低めでも、フリーキャッシュフローが高く、payout ratioが100%を超える株も中にはあります)。本来的な配当投資としては、減配はある意味失格です。配当性向 は、できれば50%以下の株が、増配余地もありよいと考えます。
その意味で、配当成長投資 Dividend growth investing としては正しい判断と言えないかもしれません。
まあ、ポートフォリオの遊びの部分(growthに期待しない部分)として気長に保有するつもりです。
この資金の原資の一部として、貯めた配当に加え、トルコリラ建て社債の利金をプールしていたMMFを売却し(損切りし)、円建ての世界REITファンドを売却して部分的に賄(まかな)いました。実は、少量ですが、まだ持っていたのです。
本日は懺悔大会です。
高い信託報酬を払うのはやめにしましょう。
毎年の信託報酬なり、エクスペンスレシオは、じわじわと信託資産から毎日削られていっています。もし100万円の資金で信託報酬1%なら、年間1万円、10年間で10万円が、その関係会社に毟(むし)り取られていきます。
対して、100万円の資金でエクスペンスレシオ0.12%なら、その関係会社に上納される額は、年間1,200円、10年間で1万2,000円と、ぜんぜん違いますよね。
投資信託(ETFを含む)は、手数料商品です。理にかなったものしか買わないのが賢い方法です。
個人的には、米国個別REITが買えないから仕方なくIYR(REITのETF)を持っており、個別の優先株を買えない(し買わない)のでPFFを保有している、くらいです。
それ以外は、信託報酬のかからない個別株投資の方が気楽でいいや、という心境です。もちろん、株のETFも、watch対象に入れています。
未来は神のみぞ知る。
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