マイナス金利と日本の債券市場、三菱のプライマリーディーラー返上に思う銀行の使い方
旬な時期からはやや過ぎていますが、日本金融・経済ネタです。
今年、日銀がマイナス金利を導入してしまいました。それにより、個人の銀行預金金利がマイナスになることはないだろうと、メディアの有識者の方々が仰っていました。
しかし、銀行の収益が悪化するのは目に見えています。この結果、普通預金や、定期預金金利は、さらに血を這いつくばうような金利に低下しました。
さらに、一部ネット銀行の、振込み手数料関係などの改悪も起こりました。
また、マイナス金利導入によって、デフレマインドから脱却している、という感覚は、お世辞にもまだないのではないかと思います。不安が募るばかりです。
一般大衆にとって、大していいことはないような気がします。もしくは、経済学者が言うような効果は、現在の日本という国では通用しないほどの構造の歪みができてしまっているのではないか、と思います。
そういう中、三菱東京UFJ銀行が、プライマリーディーラー権を返上しました。これは、自らがマイナス金利付き債券を抱え込むリスクから逃れるための算段だったのだろう、と思います。日本トップの銀行として、当然の判断だろうと思います。
この事象から考えるに、都市銀行・地方銀行の更なる収益悪化や、合従連衡が進むことが予想されます。その中で、やはり生き残っていくのは、三菱東京UFJ、三井住友、みずほの3行しかないのではないかと思ってしまいます。
個人的にも、使う銀行をさらに取捨選択していく必要があるのではないかと思い、現状で、ネット銀行以外を含めると9行も口座を持っているのを集約していく必要性があると感じました。
方法論として、現預金は、決済用、貯蓄用、投資の入り口用の3つ程度に集約し、決済用と、どうしてもという定期預金用以外は、投資の入り口に近いところとして、MRF等に置いておくのが良いのかな、と思っています。
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