『ナニワ金融道』に学ぶ~1発目「毎月10万円の貯蓄・投資」
もうかなり昔の話になりますが、親が家族に奨め、皆で読んでいたマンガがあります。
青木雄二先生のマンガ『ナニワ金融道』です。そして「連帯保証人だけにはなるな」と、何度も言い聞かされていたものです。
青木雄二先生はかなり前にお亡くなりになってしまいましたが、その弟子が、今でも、同じテイストのマンガを連載し続けています。
この『ナニワ金融道』は、さまざまな思いを持ちながらリアルタイムで読んでいました。主人公・灰原達之(はいばらたつゆき)が就職した会社が、大阪の「帝国金融」という会社で、直接の上司である桑田澄男(くわたすみお)から、ドロドロとした世の中の仕組み、カネについて学んでいきます。
この中で、よく思い出すセリフがあります。
「ワシは毎月10万円を定期(預金)にしとるんやで、偉いやろ」 上司の桑田が、主人公に向かって放った言葉です。
言葉が正確ではないかもしれませんが、このシーンは、当時はまだ働いていなかった私にしては、なんとなく引っかかる言葉で、今でも思い出します。
当時は、まだ、定期預金の金利は、割とついていたはずで、定期預金だけでも、10年、20年するとそれなりの金額になっていました。しかし、現在の定期預金金利は、ハナクソみないなものです。そこで、これを現代風に読み替えてみましょう。
「ワシは毎月5万円を定期(預金)に、5万円をリスク資産に投資しとるんやで、偉いやろ」
毎月5万円を預金していくと、25歳の若者は60歳になるまでに、5万円x12カ月x35年間= 2,100万円の貯蓄 ができます (金利0%とします)。
また、毎年60万円 (月5万円) を投資に回すことで、投資リターンが年6%とすると、35年で 6,686万円の評価額 (投資額の約3倍です!) になるものと思われます。
以上を合計しますと、4,200万円の積み立て原資が、35年で8,786万円の評価額になる計算です。
毎月の手取りの中から、毎月、コンスタントに貯蓄あるいは投資に回していく。日本で生活するためには、予想以上にさまざまな出費を強いられるものです。それでも、①まず、先取り貯蓄をする。⇒②つぎに、その残りで生活するというスタイルを確立しないと、将来のさまざまな出費に関して対応できませんし、月々の収支バランスが危うくなります。
きっと、上司の桑田も貯蓄比率20%以上だった (手取り額50万円以下?マチ金にしては、高給取りでしょうか) のだろうと思います。
貯蓄比率を高めていくのは、なかなかに難しいことと思いますが、先取り貯蓄比率をできるだけ高めることこそ、投資に対してもそのパフォーマンスを決する重要なファクターとなります。
手取り額にもよりますが、 貯蓄比率を、どんなに少なくとも10%、できれば20%、夢は高く30%以上!にしたいものですね。
私は、今までの仕事人生での平均貯蓄+投資の比率 (投資リターンは除く) を概算してみたところ、約26%でした!予想の範囲内でした。今後は長期的には貯蓄比率が下がってくるものと思いますが、できるだけ高く維持するべく務めようと思います。
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