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米国株98銘柄を検討してみました (2016年9月末データ)など、⛄長期投資法として米国株&債券 (米国債) によるインカムゲインを重視し、再投資を含む複利運用を目指します⛄

米国株98銘柄を検討してみました (2016年9月末データ)

[217] 米国株98銘柄を検討してみました (2016年9月末データ) [2016.10.10]


私が愛用しているDavid Fish氏の表2016年9月末時点バージョンを用いて、All CCC Companiesの778銘柄中から、連続増配が長いものを中心に98銘柄を選りすぐりました。


このAll CCCとは、Champions 107銘柄(連続増配25年以上銘柄で、S&P社の基準により選出されたDividend Aristocrats銘柄以外も若干含まれます)、Contenders 236銘柄(連続増配10年~24年銘柄)、Challengers 435銘柄(連続増配5年~9年銘柄)のすべてをあわせた銘柄群です。778銘柄の平均連続増配年数は13.7年となっています。

私が勝手に選んだ98銘柄は、ほとんどがChampions銘柄です。Champions銘柄の8割程度を採用し、その他の銘柄が若干です。判断基準は、「私がいつか買うかもしれない」あるいは「すでに持っている」銘柄ということで、多分に恣意的となっています。ただし、上記のChampionsはREIT銘柄も入っていますが、現時点で米国の個別REITは購入できないので省いており、その他、物理的に購入できない銘柄も省いており、そういうものを含めて8割程度ということになっています。 Champions銘柄以外は、具体的には、
Wells Fargo & Co. (WFC) 連続増配6年
Walt Disney Company (Ticker: DIS) 連続増配6年
Dow Chemical Compatny (DOW) 連続増配6年
Qualcomm (QCOM) 連続増配14年
Microsoft Corp. (MSFT) 連続増配15年
IBM 連続増配21年
Verizon Communications (VZ) 連続増配12年
Apple Inc. (AAPL) 連続増配5年
などなど。Champions + クオリティーカンパニーばっかりという感じですね。

データですが、連続増配年数が平均29.5年と、すごいことになっています。平均配当率2.75%、前回の増配率平均8.81%、3年平均増配率13.0%、5年平均増配率13.4%、10年平均増配率12.6%です。配当性向平均59.20%、PER平均22.84、PEG ratio平均4.16、PBR平均11.49、ROE平均23.56です。Chowder Rule平均16.2、Tweed Facter平均 -7.5(マイナス7.5) (Chowder RuleからPERを引いた値。プラスで高ければ高いほどよい。)ボラティリティを示す5年のβ (ベータ) は平均0.88と、若干1より低い数字となっています。

さらに、いろいろな基準でソートしました。配当投資家として特に注目すべき指標は、配当率、配当のEPSに対するPayout ratio (配当性向)、PER (Price Earnings Ratio)、5年間の平均増配率です。

10年~数十年と長い時間をかけられる投資家にとっては、現在の目先の配当率も重要ではあるのですが、それ以上に重要なのが、増配率です。先に挙げた毎年の平均増配率が高ければ高いほど、配当再投資と相俟って、将来受け取ることのできる配当がどんどんと雪だるま式に増えていきます。これを見る指標として、Chowder Ruleを利用すれば便利です。

ソートした結果、
98銘柄中、Chowder Ruleの
1位 Helmerich & Payne Inc. (HP) の69.9
2位 Wells Fargo & Co. (WFC) の52.6
3位 U.S. Bancorp (USB)の40.6
4位 United Health Group Inc. (UNH) の37.7
5位 Church & Dwight (CHD) の35.5
となりました!


う~ん。今回の記事の目玉は、このランキングのはずです。

しかし!う~ん。

実は、この数字だけ見てもダメです。過去の値を見ているに過ぎないからです。直近に上げすぎただけかもしれず、この異常な値は長続きしないかもしれないからです。将来の連続増配余力が十分にあるかどうかを検討するために、配当性向やその他の指標とあわせて、業界・セクターも含めた判断をしなくてはなりません。


配当性向は低ければ低いほどよいのですが、あまり低いと、配当率そのものも低くなってしまいます。将来の増配を期待するなら、この配当性向が高すぎる銘柄は、増配余地が低いと見なければなりませんので、会社のEarningsが高まっていく見積もりをしっかりと見極めつつ、さらに配当性向の低い銘柄を探します。というわけで、配当性向50%以内である銘柄は98銘柄中38銘柄、配当性向60%以内であるものは98銘柄中57銘柄がランクインしました。

特に配当性向の低い会社としては
1位 C.R.Bard Inc. (Ticker: BCR) の20.55%
2位 HP (Hewlett Packard) Inc. (Ticker: HPQ) の23.96%
3位 Walt Disney Company (Ticker: DIS) の25.49%
が御三家です。
少し前に買ったDow Chemical Company (DOW) は27.92%など、魅力的で将来の増配余地の高い会社もコロゴロしています。

先ほど挙げたHelmerich & Payne Inc. (HP) は、EPSがマイナスになってしまっているために、今期はそもそも配当性向が計算できません。UNHの配当性向39.12%で配当率1.79%、CHDは配当性向41.28%で配当率1.48%となっています。

WFCは配当性向37.53%でPERは10.93、配当3.43%、で、株価もまた下がってきており、買い増しのチャンスかもしれません。 USBは配当性向35.0%でPERは13.40、配当2.61%、銀行株ということで、もっと割安にならないと買いづらいでしょうか?バフェット師匠?

どうでしょうかね。


まあ、比較的安全だと思ったバリュー銘柄でかつ連続増配銘柄を拾い上げておいて、毎月フォローアップしていくためには、今のところ、このDavid Fish氏のエクセル表に如くものはなし、と思っています。こんな表を毎月アップしてくださる気前の良さと、使い勝手の良さに感服しています。ぜひ皆様もダウンロードして使ってみてください。
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