竹川美奈子著「~(略)年利15%でふやす資産運用術」の誤解
updated [2016.10.15]
竹川美奈子の著作「金融機関がぜったい教えたくない年利15%でふやす資産運用術」を、以前読みました。この著書のタイトルには、え!??っと思うくらいの利回りが書かれていますよね。
ネタバレですが、これは、確定拠出年金をして下さい、という本です。そして、年利15%というのは、単なる、節税効果の年率を書いているだけです。
これは非常にミスリーディングなタイトルつけたよね、出版社は。という感想でした。出版社に勝手につけられたタイトルなのでしょう。
「年複利15%」と思ったら、それは間違い。
確定拠出年金では、拠出した分の最初に、年率15%前後のお得になります (各個人の所得税率により異なる)。
しかし、その後の投資結果は、5%になるか20%になるかマイナス10%になるか、どうなるかは全くわかりません。他の投資と同じです!
確定拠出年金の入門書としては、それなりに優れていますよ。今年、山崎元氏が出された著書「確定拠出年金の教科書」もですが
それにしても、毎年複利で15%が保証されている投資対象を、知りたいものですね!!過去のバークシャーハサウェイくらいしか、思いつきません!今からBirkshire Hathaway社の株 (Ticker: BRK-B) に投資しても、今後は15%のリターンが出る目論見はあまりないだろう (S&P500と同じくらいの期待リターンかなぁ) と、日米の多くの人が感想を持っている現状でしょう。
未来は神のみぞ知る。
でも、それでも、そして来たる暴落がまだいくつも待ち構えていると思いますが、投資を続けましょう!
Let's build a snowball!! 雪だるまつくろう!
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