米国配当貴族のインデックスファンドを積み立てよう
updated [2016.10.15] [2017.4.7]
●「三井住友TAM-SMT米国株配当貴族インデックス・オープン」は、その名のとおり配当貴族 (25年以上連続増配銘柄) に投資するノーロードインデックスファンドである。信託報酬は現時点で 0.594% とやや高めだが、この指数自体が、S&P500やNYダウを過去アウトパフォームしていると言われていることから、補ってあまり余る投資対象と考えてもいいだろう。
●米国株ETFである「SPDR S&P米国高配当株式ETF (Ticker: SDR)」 (エクスペンスレシオ≒信託報酬 0.35%) は、同じインデックスをベンチマークとしている。
●このファンド⇒SDR、他ETFあるいは個別株へスイッチングするという選択肢も出てきた。
三井住友TAM-SMT米国株配当貴族インデックス・オープンという、インデックスファンドが最近出てきています。もちろん、あの、Dividend Aristocrats配当貴族に投資する、かつノーロードのファンドです!モロ、私好みのファンドですね。
では、このファンドは買いでしょうか?
投資対象としては、S&P500を、過去アウトパフォームしていることが言われています。まあ、将来に関しても私は信じ、そして相対的に低ボラティリティというイメージです (絶対はありません)。ノーロード (購入時手数料がゼロ) で信託財産留保額もゼロであるところは、評価できます。
次、信託報酬が、0.594% です。これ、純粋に言って、少し高いです。もし、他の米国株指数に投資するなら、「大和-iFree NYダウインデックス」が、現在、信託報酬 0.243% です。いい時代になってきましたよね。どんどん、信託報酬競争が起こってきました。これとの0.3%以上の乖離がありますが、堂々とこの0.3%以上アウトパフォームできると踏めば、アリとは思います!私はそれくらい、配当貴族には入れ込んでいますので、私はこの2つを比べると、米国株投資分は、NYダウやS&P500の代わりに全額SMT米国株配当貴族インデックス・オープンは大いにアリです。
このファンドに積み立てていけば、信託報酬は取られるものの、追加投資分も、常に分散されて偏りの (比較的) ない投資ができ、しかも、配当も自動で再投資することができます。配当投資家にとってみれば、この配当・増配・配当再投資部分がどれくらいかをだいたい計算に入れておくような必要はあるようには思いますが。
さてさて、米国ETFに、SPDR S&P米国高配当株式ETF (Ticker: SDR) というのがありまして、このエクスペンスレシオ=信託報酬が 0.35% です。同じ指数をベンチマークとしています。基本的に、似たような投資内容になっているものと思われます。これとの信託報酬差額が 0.244% もあります。これは一見、大きな違いと思いますよね。
信託報酬は長期で払っていくものであり、その多寡は考慮すべき重大事です。
という事は、為替手数料と初回の買い付け手数料を払ってでも、このSDRを買ってずっと保有していればそれはアリだろうと思います。しかし、そうは言っても、ファンドは、1円単位で申し込めるのが何よりの強みです。その意味で、まずはSMT米国株配当貴族を積み立てていって、配当貴族の個別株や、SDRなどのETFにスイッチングしていくという戦略が出てきうると思います。
このスイッチング対象には、広い意味では、他の高配当系ETF (HDVやVYMなど) あるいは増配関連ETF (VIG) でも代替可能です。
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