確定拠出年金のみでは人生の資金計画は完結しない!?
個人型確定拠出年金は、運用成果を個人の責任に丸投げされた「年金」です。老齢基礎年金、老齢厚生年金、国民年金基金、企業年金、小規模企業共済年金等と同様の年金ですが、個人が任意に運用内容を決める点が大きく異なります。
確定拠出年金についても、受け取る時は、退職一時金のように「一時金」のように受け取るか、何年かに分けた「年金」として受け取るかを選びます。
早晩、どちらかを選ばないといけないのです。もし、選ばないのならば、70歳になったときに一時金として受け取ることになります。
「年金」として受け取る場合、一般的に、5年、10年、15年、20年といった期間を指定して、受け取り続けることになります。
終身年金として受け取りを選択できる金融機関も、ゆうちょ銀行あるいは保険会社等で少数あるようです。しかし、これらの金融機関はまだまだ、手数料が高いようです。
結局、多くの人は確定拠出「年金」では、元本(自己資金)を、投資収益とともに取り崩しながら、いつかはすべて受け取る必要があります。もし、受け取る最中あるいはその前に死亡した場合、相続人に相続されてますので同じことです。
受け取る以上、それを生活費等に回すか、再投資に回すかを考えなければなりません。
ただ、この分を生活費に回しても、金額的にはまだ足りない可能性もあります。
そのためには、生活費に回す他の財源も確保しなければなりません。他の取り崩し可能な現金・資産や、金利・配当額、公的年金・個人年金保険等の受け取り見込み等はどれくらいでしょうか?
再投資するなら、どこの口座で投資しましょうか?
ここまで考えて、今後の必要資金と老後資金への振り分けを描いておく必要があるのでしょう。
そのためには、冒頭に挙げた老齢基礎年金、老齢厚生年金、国民年金基金、企業年金、小規模企業共済年金等や、障害年金、国民/組合健康保険、個人で入る健康保険等にある程度詳しくなっておかなければなりません。意外にハードルは高いですよ。
そして、長生きリスクを考えれば考えるほど、確定拠出年金の受け取り後など、年金や口座内のどこかの資金を再投資して、それを安定的に終身年金のように受け取っていくというビジョンを描く必要があるのではないかと思います。
そのためには、人生の早い段階から、米国債や連続増配株などによるインカムゲインを育てる投資も、同時並行的に行っていくのが良いのではないかと私は思っています。
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