保険を今からどう選択するか⑤〜個人年金保険編
updated [2016.11.6]
保険をザックリ考えるシリーズ⑤個人年金保険です。
私の職場のあるかなり上の人が、「君らの頃には悪いけどもう年金当てにできないよね、だから今のうちに個人年金保険しっかりやっといてね」とリアルに言っていました。
しかし、本当にこれでいいのでしょうか?
しっかりとした調査が必要です。
たとえば、某保険会社の内容を見てみましょう。 40歳の人が毎月2万円保険料を払い、20年間払い込み続けます。10年受け取りでの受け取り総額533万4000円です。
480万円払って受け取り総額533万4000円受け取りですので、一応、元本に対しての返戻率は111.1%です。20年間で11%かー、年間0.55%か、と思ったあなた、ちょっと待ちましょう。
返戻率のマジックに騙されないようにしましょう。まず、積み立て投資ということは忘れてはいけません。積み立てですから、単利ではなく、複利運用です。
結果、
運用率R%とおいて、積み立てた結果は
年金原資=毎年の積立額24万円×年金終価係数 同時に、
年金原資=毎年の受取額53.34万円×年金原価係数です。
年金終価係数=[(1+R)^20−1]/R
年金原価係数=[1−(1+R)^(−10)]/R、すなわち[1−1/(1+R)^10]/R ですので、これらの連立方程式を解きます(笑)。
全て代入して本当に解ける数学力がある人ならいいのですが、本気で解こうとするとかなり難しくなりますので、概数を仮に代入していって、近い値を求めます。
年金終価係数/年金原価係数=53.34/24=2.2225となるRを求めればよいということですね。
やり方は、エクセルに計算式を書き込んで、表を作成して、その値を眺めます。
すると、毎年の利率は、約0.70%となりました。低いですね。0.70%ならば、個人向け国債を含む自己運用で達成することもそう難しいことではありません。
また、控除による所得税・住民税の節税割合15%とおいた時の毎年の利率Rは、1.78%となりました。こちらは、なかなかの値ですね。
これらの計算結果からは、税金の控除額が使える枠内ではした方が良いかもしれない、という結果となりました。
なお、このブログは、容赦なくこの2つの年金原価係数、年金終価係数を使いまくるブログとなっております(笑)。
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