藤巻健史氏の新刊「国家は破綻する」を読みました。米ドルMMFと米国債と
元・証券会社勤めで現・国会議員である、藤巻健史氏が新刊「国家は破綻する」を出されていました。
知っている人は知っている、「破綻論者」の一人ではありますが、著書の最後の方に、個人投資家はどうすべきかという指針として、ごくごく真っ当なことを書かれています。
「ドルを買え。」と。
そして、今なら、ドル建てMMFの一択である、と。
前々からドルを保有することを推奨されていましたが、以前は「MMF」とともに「米国株」が推奨だったのですが、米国株も高値圏にあるため、現在は株でもなく、最も安全なドル建てMMFを指示してきました。
株は現金化してMMFにしておけ、と、非常に順当な方針を示されており、安心して読めました。
さて、私は、現在のポートフォリオ内では、債券部分としてドル建てMMFを採用しています。一応イールドカーブは順イールドを保っている(残存期間が長いほど金利が高いということ)ため、金利は10年物債券には当然負けるものの、これからどんどん米国の金利が上昇してくるものと考えられるので、十分に長期金利が上がるまでは、債券ポートフォリオ内の選択肢としてはデュレーションの非常に短いMMFは至極、順当と思っています。
デュレーションとは、債券が償還するまでの平均残存期間のことです。
金利が上昇してくる局面では、債券投資としては、平均したデュレーションを短くする、というのがセオリーとなっています。その方が、金利が上昇による債券価格の下落の影響が少なくなるからです。
個人的には、米国債のイールドカーブがかなり立ってきてほしいなぁと思っています。
イールドカーブが立つとは、残存期間の長いものと短いもので金利差が大きくなることです。
特に、30年物の金利が大きく上昇して、また、5%を大きく超えてくるような時代を熱望しています。
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