私が基本方針として2つのファンドに分けた理由。そして、現物不動産と現物株投資についての私見
updated [2017.2.7], [2017.2.11]

私が、メインの雪だるまファンドから、兄ファンドを分離した理由は、端的に言うと1つです。
「不動産を整理するための資金も運用するが、雪だるまファンドとの目的が異なるため。」
私の雪だるまファンドの目標と目的のためには、基本的には当面ずっと、株式の長期投資一本でよいためです。株式と少しのキャッシュ余力にしておけばよいし、変なリバランスも必要ないため、です。
もちろん、キャッシュポジションが非常に大きい場合は、「モッタイナイ」ので、買い出動するまではMMFや米国債などの無リスク資産にも置いておくのがセオリーです。私は、もともとはこの考え方で、債券ポジションも雪だるまファンドに組み入れていました。
雪だるまファンドは、当面はアロケーションの偏りを気にしてもしょうがないので、100%株式+REITにしておく予定です。
これに比べ、雪だるま兄ファンドは、これからあと約10年という期間を区切って資金を優先的に拠出します。この資金で不動産を整理してゆきます。散々検討した結果ですが、「流動性資産を大幅に超えるような現物不動産をあと30年も50年も保有し続ける」のはあらゆる面でイヤだ(仮に負債をすべて返済できたとしても)と思い、大部分は整理したいと思います。
具体的には、多めに考えて約300雪玉分の損切りとなります(非常にざっくりです)。今すぐにはできないため、10年スパンくらいを考えていますが、さすがにこれも株式で運用するのは私のリスク許容度をオーバーしてしまいますので、債券クラスでの運用となります。
結果的に債券クラスでの運用になったわけですが、この資金は、不動産の整理のために大部分ははかなくも不動産関連会社に吸い取られていく運命にあります。
このための資金管理と、雪だるまファンドの資金管理を遂行するためには、やはりきちん並行して取り決めをするべきと考え到り、ファンドとしてセパレートすることにしました。
そして、少しだけ投資ゴコロをくすぐるため、
(1) 兄が得た金利分くらいだけは、株式へと再投資したい→ならば、弟くんへ移管だ!
(2) 株式の本当の暴落・低迷期には、兄ファンドから弟ファンドへ資金提供してもよい!
という特約を付けました。
負債のない方々にとってはこの行為自体はあまりご参考にならないかもと思いますが、日本人が「長期」でインカムゲインを育てる投資としては、
A. 不動産でレバレッジを効かせ、他人の資本を利用して多額の金利を払いながら返済を続けて「やっと返済が終わってからの」インカム源をもち続ける(どんどん劣化していき、家賃も時価も下がり続ける)
よりも、
B. 現物株投資で優良企業に投資しながら(分散もして)配当再投資、増配に助けられながらインカム源を形成していく
ほうが、
期待リターンも高いし、増配も続けるし、時価も長期では上がる可能性が大きいということを声を大にして言いたいと思います。
もちろん、何もリスクをとりたくない人は
C. 国債のみに投資するのがベストです。
とは言え、インカムゲイン軸とした投資では、優良株も若干ミックスするのが吉と思います。
Let's build an original and ingenius Snowball! (オリジナルの賢い雪だるまつくろう!)
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このエントリーにお寄せ頂いたコメント
プランBですが、資金レバレッジを効かせたりはせず現物株のみなのでしょうか。マージンアカウント(日本の証券口座でいう信用取引)で、たとえば4.75%の利率があるCitigroupの30年固定社債(CUSIP 172967KR1)等にレバレッジを効かせれば300万円に必要なストック額を圧縮できると思うのですが。
コメントありがとうございます。管理人の玄徳です。
レバレッジをかけたい方はお好きなようにしていただいても良いと思いますが、誰にでも勧められるかどうかという視点では、私は現物のみしかお勧めしません。
レバレッジをかけるのはアメリカ人Dividend Growth Investorでは、私は聞いたことがありません。cash secured putやcovered callをしている人はいるようですが。
担保を使って配当も金利も両取りできるのか、それはリスクが激増するように思いますが、手数料ないし支払金利があると思いますし、一般に勧められますでしょうか?
また、私はレバレッジをかける方法については詳しくないのでその方法(担保の取り方?)についてはあまりコメントできません。もし限月?、一旦決済の必要がある?決済したくなる?ならば、キャピタルゲインが出れば税金を払わないといけないのではないかと思います。またこの場合、いわゆる長期バイ・アンド・ホールド&配当再投資のメリットである「税金の永遠繰り延べ」という特長を放棄しなければなりません。
利鞘が取れるかどうかは借入金利以上の運用利回りを上げれるかどうか次第ですが、仰るとおりその分リスクが増すので結局はリスク許容範囲の問題ですね。それこそリスクを全く取りたくないならプランCのリスクフリーレートで運用すればいいわけですし。
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