収入が増えれば増えるほど税金負担も増える(超累進課税)が、それでも日本は働きやすいか?
日本の所得税の税制は、「超累進課税」となっています。
「累進課税」とは、所得額が高い部分ほど、税率が高くなる事を言います。低い部分は5%だけれど、高い方は10%、20%、33%など。
このように税率が決まっているのですが、たまにある勘違いがあります。
「俺の所得全体からまるまる10%の所得税がとられる」
「私の所得全体にまるまる20%の所得税が課税される」
のはどちらも間違いです。
そして、「超」って何?と思いますよね。所得税がウルトラ(超の英訳)高くなる訳ではありません。所得額がある一定を「超えた」部分で、課税が高くなるよ。と言うことです。私も昔は誤解していました。
ここで、平成27年以降の所得税率表をカンニングしてみましょう。
課税所得額(基礎控除額38万円等を控除後)が
0〜65万円の部分は、所得税は0
65万円〜195万円の部分は、所得税は5%
195万円〜330万円の部分は、所得税は10%
330万円〜695万円の部分は、所得税は20%
695万円〜900万円の部分は、所得税23%
900万円〜1,800万円の部分は、所得税33%
1,800万円以上の部分は、所得税45%
この様に、どんどん上がっていきます。
ごく一部の1,000万円や2,000万円プレイヤーは、目ん玉の飛び出るくらいの税金がかかってきます。当然、住民税も約10%かかってきますので、感覚的には上の表の値に10%をプラスした税金となります。
つまり、所得のそんなにない人が、バイトで追加で10,000円を稼いだ場合、そのうち住民税を入れて10%や15%の税金負担で、残りの90%や85%が自分の取り分となります。一方、年俸3,000万円のプロ野球選手が追加で10,000円を稼いだ場合、そのうち住民税を足して55%は税金が徴収され、残りのたったの4,500円が自分の取り分となります。
言い換えると、同じ9,000円を追加で出費するために、多くの人は10,000円を稼げばいいところを、高額報酬の人は20,000円稼がなければいけないんですよね。
これは、公平な世の中と言えるでしょうか?
否。
所得の再分配機能としては働きますが、ある意味「平等」ではないように感じます。私は、少なくとも頑張ったら頑張っただけ報われる、と言う風には感じません。結果的に、日本の税収のかなりの部分は、日本の数%もない高額納税者によってもたらされています。
このような人たちには感謝しないといけません。
それほどまでして日本で賃金を得ていくことを考えると、突き詰めると、日本で働きやすいかという問いは、日本の社会に満足できるかどうか?ということにかかってきます。
否。
私は、やはり、日本の慢性的なサービス残業精神、自己犠牲精神や少ない休暇でもってしても人口一人当たりのGDPは先進諸外国に劣る、という事実からして、日本でひたすらに賃金を追い求めて働き、追加で税金を納めつづけるのは割に合わないと思っています。
よって、結論。
できるだけ投資活動に勤しみましょう!
私は、投資活動で、キャッシュフローを得て生活の足しにするセミリタイアを目指して頑張ろうと思います!
日本では、配当や金利というインカムゲインや、キャピタルゲインにかかる税金は一律20.315%です。これは、所得税+住民税率の30%、33%、43%、55%よりも幾分も安いです!
一律にかかる税金の方がフェアーだと思うのは私だけでしょうか?
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