イールド・オン・コスト(YOC)とは
イールド・オン・コスト(Yield on Cost: YOC)とは、その名の通り、コスト当たりのイールドことです。
YOC = 現在の年配当額 ÷ 最初に払った取得額
で計算されます。
例えば、10年前株価50ドルで取得、当時の配当1.5ドルだった株式が、現在株価100ドル、配当3ドルとします。
すると、この株式は
10年前の利回り = 1.5 ÷ 50 = 3%
現在の利回りcurrent yield = 3 ÷ 100 =3%
ですが、
YOC = 3 ÷ 50 = 6%
と計算されます。10年で倍に増配しているので、この株式を買った人にとっては利回りが一見倍になっているように計算されます。
米国を中心とする配当(成長)投資家 dividend growth investorにとってお馴染みの指標です。私もこのブログ内で何度も言及しています。この値が高くなればなるほど長期保有する甲斐が感じられますよね。私は、とりあえずこのYOC 10% をとりあえずの目標としています。
YOCは通常、配当再投資による増加は含まないように計算すべきです。
私は、実現益や配当再投資を含む指標を、勝手にmYOC (modified YOC)と呼んでいます。
ただし、あくまでもこの指標は「買った当人にしかあてはまらない」値であることにはよ〜くよ〜〜く注意しましょう。
例えば、配当が成長しまくり、いくらこのYOCが20%!と意気込んでいたとしても、株価が買った当時の何十倍にもなりcurrent yieldが1%くらいだとしたら、その株価はいくら何でも割高すぎる可能性があり、売った方が良い場合もあるからです。
current yieldやPER、PBR等をよく見て、売り買いの判断はあくまでも「YOC」ではなくその時々の市況判断でもって行うべきものだということに注意しましょう。
アメリカ人の書き込み等で注意されていたこと思い出し、これを記事としました。将来の自分に向けたメッセージでもありめす。
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