命題:投資でミスター・マーケットを無視できるか?
タイミングを図っていい球を待ち続け、ホームランを出して成功することもあるでしょうが、ストレートを見逃して失敗すること、ファールばかりになってしまうこと、空振りすることもあるでしょう。毎回必ず打点をあげられるわけがありません。
私は株式市場というバッターボックスに立っていますが、よく完全に試合を降りて、単なる観客になっています。月に数回、バッターボックスに立っている振りをするくらいで、本当に打ちに行くのは毎月1回くらいのものです。でも、そんなに期待せずに。
毎日のように、トランプの発言やらなんやらで、為替や株式市場は荒れています。これに一喜一憂して毎日切った張ったのトレードに明け暮れるなんて、私には向いていませんし、割に合いません。
「株価とは常に変動するものだ」というように、ミスター・マーケットのせいで、市場の動向は誰にも読めません。私も読もうとは大して思っていません。
それでも、バッターボックスに立っているのは、常に株式市場にポジジョンを持ち続ける、と決めているからです。ただ、ミスター・マーケットを追い続けていては、どこかで破綻してしまいます。また、トレーダー的な資金管理も、私には向いていません。
そこで、インデックスファンド投資家と同様に、ミスター・マーケットは無視します。グレアムの提唱するように、私の資金を永遠に分割し(将来のキャッシュフローを含め)、淡々とコンスタントに市場に投入していきます。
私は、健全な投資とはリスク管理と資金管理のことだ、と思っています。
良い時も悪い時も、常に一定金額を買い付けていくならば、それはミスター・マーケットを完全に無視した投資が達成できるのでしょう。
今のような米国市場が割高かも?というような環境の場合は、割安になるのを待ち続けて買い場を逃すよりは、ドルコスト平均法によって少しずつ資金を投入していくのがベターな投資方法かな、と思います。
しかし、来るべき暴落相場の時季に備えて、キャッシュポジションも別に積み上げていくのは賢い方法です。これもまた然り、ベターな方針でしょうか。
来るべき暴落相場では、今よりもおそらく割安となり、バリュー投資家として、多めに資金を投入することになります。これは、ミスター・マーケットを少し意識していることに他なりません。
命題に対する答え:ミスター・マーケットは完全には無視できない。
バリュー投資をしようという命題と、ミスター・マーケットを無視する「完全ドルコスト平均法投資」は相容れません。
しばし逡巡して。
結論としては、一個人投資家としては、平時はドルコスト平均法を取り入れ、調整・暴落時にはバリュー戦略がより頭を擡(もた)げてくる「いいとこ取り」の投資方針でもかまわないのではないか、と認識しました。
割安感が乏しい・よくわからないときは、従来のドルコスト平均法的な資金管理を継続する。
明らかな暴落・低迷期は、どこかでどかっと投入するというよりは、一回の投資額を1〜2年間増額する。
そして、「投資とは、結局はリターンを得てナンボ」のものであるから、納得できるリターンを上げられたときは、利確も許容する(ミスター・マーケットを利用することにほかならない)。
よし、これで行こう!
⛄️ Let's build a Snowball slowly but constantly! (ゆっくり、しかし継続して雪だるまつくろう!)⛄️
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