含み益がドル建てで10%を突破しました!今はNYダウは割高なの?
NYダウが上げに上げている昨今、この株高はいつまで演出されるのだろうか、と懐疑的に見ています。
私は、投資のパフォーマンスを見るとき、最近は円建てで見ていることは少ないです。もっぱらドル建てでみています。
2012年に証券投資を開始したときから、私の投資元本は、積み増していって、円建てで約2倍を投資しています。パフォーマンスは、最初の2年は円建てで15%を超え、その後、米国株投資を始めてからは、3年間でならしたパフォーマンスは年率一桁台後半%です。
2〜1年前は、株安・円高に振れていた影響で、含み損が最大で約8%程度まで膨らみましたが、買い増しでボリュームも増えつつ、徐々に含み損から含み益に転じ、ついに、買い付け額に対して含み益が10%に到達しました。時価の約9%が含み益、ということです。これには、今までの実現益を含んでいません。
配当・売却損益の合計である実現益は、すべて再投資し、投資元本にプラスして買い付け額に組み込まれていますが、この買い付け額の約20%を占めています。
買い付け額から実現益を引いた額を投資元本とすると、投資元本に対して、実現益が23.5%、含み益が
13.2%、合計36.7%ですね。
実現益は、確実なものであり、これから配当や分配や金利という形で着実に増えていく予定です。一方、含み益というものは、儚いものです。いつ、株価がまた下がってくるかわかったものじゃありません。
証券投資の元本は、常に市場の原理により株価が変動します。そのキャピタルとキャピタルゲインには依存せず、株価が変動しようとも、定期的に生み出される着実なインカムを期待する方がベターなのではないでしょうか。これは、株式、債券、不動産、いずれの投資家にもあてはまる考え方です。
証券の時価は、その将来生み出すすべてのキャッシュフローの現在価値の総和で表される、というのが、理論株価の考え方です。そうであれば、少なくともインカム資産としての株価が高くなる、という事は、将来受け取ることのできるキャッシュフローの和も高くなる、と考えることかできます。そうならば、株価の上昇は非常に好ましいといえるでしょう。ただし、これは、市場が常に正しく、効率的であるとできる場合の考え方です。
将来キャッシュフローの現在価値の和といっても、確実に予想できる人は1人もいません。あくまでも期待値であります。ならば、その期待値は、無理して高めに見積もった額ではなく、謙虚に少なめに見積もった額を利用する方が、無難です。グレアムやバフェットが、『安全域 margin of safety』と言っているのは、まさにこのことです。現在の行き過ぎた株価が、バリュー投資家的な理論株価よりも高いならば、理想の買値は、理論株価よりもどれだけ安く買うべきか。その糊代(のりしろ)が、安全域です。
素人には、きちんとした計算は難しいのでしょうが、いろんな人が言っている「割高だ」「割安だ」というのが、何を根拠に言っていて、実際はどうなのか。自分の割安の根拠は何なのか。PERやPBRだけで、割安を判断できるのか。現在も株高とは言えるかもしれないが、本当に割高なのか。過去30年間平均のPERと、これから未来30年間の平均PERは違うかもしれない。
ここら辺をきちんとして、しっかりとした判断ができるようになりたいですね。
そうでもない、と思うならば、無駄に考えずに、ドルコスト平均法的に積み立てていく方がベターなのかもしれません。
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