不透明な現状、見えない未来。分かっていることとわからない事を区別し、どう投資活動を行うか
世の中のお金の流れを勉強していると、わかってくることは多々あれど、わからないこともあります。
わからないことは、未来です。
1年後の株価は?金利は?為替は?
10年後の株価は?私の資産額は?
30年後の資産額は?日本の社会制度は?
わからないことだらけです。なので、今とる経済行動が、将来にどう生きてくるかはわかりません。
しかし、ピケティの原理 資本収益率 r > 経済成長率 g で示されているように、資本活動を行うことは間違っていないと信じています。
とは言え、どう投資活動を行うか?
それは、より確実性の高い投資を行うのが最適解です。
キャピタルゲインを毎年コンスタントに狙おうと思ったら、株式投資ではまず無理です。
確実なのは、債券投資。米国債を買って、流石のことがない限りは償還まで持ちきる。
では、それだけで本当にいいのか?
過去のリターンは、債券よりも株式の方が高いことが歴史が示しています。しかし、それは、たまたまそうであっただけで、それを元に「株式の期待リターンが高い」と言っているのみです。将来は、誰にもわかりませんが、「多分似たようなリターンに落ち着いてくるだろう、だから、債券よりも株式だ」と考えられているに過ぎません。
とは言え、米国債というフリーランチ (現在、約3%)よりもっと高いリターンを求める市場参加者により、市場参加者が日々、株価を動かし、3%をいとも簡単に超える値動きを創出しています。
そこに、リターンがある。リスクをとっているから、リターンがある。
高いボラティリティというリスクをとって、キャピタルゲインが確実に得られるか?
企業は、自己資本だけで資本が足りないと、借金をしてより大きな事業をして、借金の金利を上回る収益を上げるように努力をし、当期の収益をまた自己資本等に組み入れ、全体の事業を大きくしていきたいと考えている企業が多いと思います。
もちろん、無借金経営企業もありますが、全体の中では少数派です。
なぜ借金をするか?
それは、そのリスクをとるだけのリターンがある(と信じている)からです。その結果、事業が失敗することもあり、経営が行き詰まる企業もあります。
しかし、米国全体や、世界全体でみれば、その事業は成功し、株式投資家もプラスリターンを得ている。
だから、決められた金利しか得られない債券投資家よりも、株式投資家の方がリターンが高いと原理的に説明できそうです。
投資する対象を注意深く選び、事業により、EPS、営業キャッシュフローやフリーキャッシュフローがコンスタントに拡大している対象に絞ること。国、地域、企業。さすれぼ、リターンは読みやすくなるでしょう。
ここで、グロース株に期待し過ぎないこと。現在の株価が異常に高いなら、それは、正しい価値以上に払いすぎることになります。事業の持続性とEPS、キャッシュフローの伸びに期待するなら、正しい価値を見積もり、過剰に払い過ぎない。バリューを見極めて事業を買う。そうすると、やみくもに買うよりも、随分とプラスのリターンが読みやすくなります。
毎月の給料というキャッシュフローがあるうちは必ず生活費が上回らないようにして着実に貯蓄、投資に回す。将来の着地点はわからないけれど、アセットアロケーションと、それによる総合のリスクリターン比を調整し、利益の絶対値が上がるように努力をする。
さすれば報われん。
個人で分かっていること
毎月の給料・年金というキャッシュフロー
生活費
アセットアロケーション
経済活動で分かっていること
金利、金利のスプレッド
債券の持ちきり投資なら、そのリターン
企業の過去のキャッシュフロー、収益性、EPS、PERなど
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