[75] 「リスクフリーのキャッシュフロー」と「擬似債券」 [2016.1.26]
リスクフリーのキャッシュフロー
と言うんだそうです。
国民年金・厚生年金による収入は、
国が支払いを保証してくれることになっていますので、
国債とほぼ同等の「リスクフリーのキャッシュフロー」
と見做せます。
自国の国債は、そもそもが「リスクフリー」のはずという前提です。
すなわち、
年金が毎年200万円の人は、
死ぬまでが満期の国債を保有して、金利収入が毎年200万円を得ているのと同じ、という感覚です。
もし、国債の長期金利が例えば 1% とすれば、
200万円÷1% (0.01) =2億円!
2億円分の国債を保有しているのと同等、
ということです!
これを、「林敬一流擬似国債」と呼びます。
「擬似」か「疑似」かは、
実は、
「もどき(擬き)」の擬似がもともと正しく、
「うたがい(疑い)」の疑似は、実はざっくりいうと間違いです。
「擬」と「疑」は字義的には同根であり、
読みも共通であるため、
当用漢字に入っていない「擬」から、強制的に書き換えられてしまった
「疑似」という言葉を、
慣用としてつかわされているだけです。
なので、私は、「擬似」を使います。
話が大脱線しました。
自分でつくる「キャッシュフロー」は、
リスクフリーとまではいきません。
しかし、以前のエントリー
[69] 恩株つくろう vs. 雪だるまつくろう [2016.1.23]
で書いたように、
自己資金の回収が済んでしまった「キャッシュフロー」の源泉であれば、
「事実上の (厳密には違いますが)」リスクフリーキャッシュフロー
に近いものとして、考えることができますよね。
これを、いかに創るか。
いかに増やすか。
ファイナンシャルフリーを目指す人たちにとって、
ここが、最も重要なところですよね。
「リスクフリー」でなかったとしても、
極論: キャッシュ「フロー」と「ストック」として考えた場合。
「ストック」としてたくさん貯め込んでおこう、と考えるよりも、
キャッシュ「フロー」を生み出す資産をつくる。
「どっちも同じじゃん」と思う人もいるようですが、
日本人は、「ストック」を重視する立場の人が多いのでしょう。
「フロー」の重要性に気付いているかどうか。
さらに、「擬似債券」の本家本元は、
かの有名な、
ウォーレン・バフェットによる「競争優位性をもつ株」
≒ wide MOAT [ワイドモート;広い濠] 株
の考え方ですね。
これについては、また、別に触れましょう。

__________________________________________________________________________________
目下の投資方針は、こんな感じです↓
資産全体: ①基本運用方針-改訂第2版-2015年9月30日
株式ポートフォリオ:②配当投資マイルール
__________________________________________________________________________________
↓↓以下のブログランキングに参加しています!ぜひ、応援clickを!


- 関連記事
-
-
今のタイミングで米国債を買うのはどうかな?という質問に対して 2017/02/15
-
米国株式市場の将来に強気であっても、米国債を買うべき理由 2017/01/18
-
米国債のナマ債券をたくさん扱っている大手証券会社の比較 2017/01/05
-
債券ETFを買いました (BND, Vanguard Total Bond Market ETF)。さらに、今後の暴落に備えるための注意点 2016/12/30
-
祝!「証券会社が売りたがらない米国債を買え!」出版5年! 2016/08/21
-
米国債は最強の安全資産。フライト・トゥ・クオリティーと米国債投資戦略 2016/03/17
-
[75] 「リスクフリーのキャッシュフロー」と「擬似債券」 [2016.1.26] 2016/01/26
-
林敬一著「証券会社が売りたがらない米国債を買え!」を買え! 2015/12/21
-
[29] 債券は大事です。それは何故か。 [2015.10.5] 2015/10/05
-
このエントリーにお寄せ頂いたコメント
このエントリーにお寄せ頂いたトラックバック
このエントリーにトラックバックする(FC2ブログユーザー)