[96] 日本の景気を読むためには?? [2016.2.18]
「株価 (東証株価指数) も、長短金利差も入っている」
と、思っていたら、
2015年7月に、30個に替わっている!
しかも、長短金利差は、採用から外れちゃった!
……ご苦労様。
第11次改定 (2015年7月) があったんですね~。
この時に、大まかに2個減って4個増え、 微妙に替わったものもあり、
現在は30個になっています!
で、その結果、
後から何やらかんやら計算し直しているようです。
そして、第15循環であった、
「復興景気」。
これが、2009年3月から始まっているのですが、
その時の会議で、
2012年3月が景気の山。
2012年11月が景気の谷。
と確定された模様です。
その前の「小泉景気 (第14循環)」に至っては、
以前の改訂作業によって、
景気の山の時期、全サイクルの長さが改訂されました。
ふーん、としか言いようがないですね。
景気って、そんなものなのか。
後出しじゃんけんで、結果はどんどん変わってきます。
一般市民は、細かく覚える価値なし。
総合指数の
CIとは、composite indexのこと。
個別の景気指標を、1カ月前との変化率を計算し、
平均して、しかも過去からの変化率を累積して
合成指数とするようです。
結果、グラフでは景気の強弱に伴ううねりが見てとれるようであり、
「景気の量感が伝わる」そうです。
DIとは、diffusion indexのこと。
個別の景気指標を3か月前と比べ、
その上がり・保ちあい・下がりによって点数をつけて、
総合で0%から100%の間の値を計算します。
50%を上回っているときは、景気は、拡張局面、
50%を下回っているときは、景気は、後退局面。
この50%ラインが、いわば景気の「転換点」であり、
DIが50%ラインを
下から上に抜けるときは、「景気の谷」 (回復に転ずる点)
上から下に抜けるときは、「景気の山」 (ピークを打って下降に転ずる点)
というそうです。
で、内閣府は、
1960年~2008年までは、DIに一貫して取り組んできたそうなのですが、
2008年4月からは、CIに重点を置くように
鞍替えしてしまいました。
まあ、
CIもDIも、後から後から、計算しなおされます。
なので、
「自分で値をメモしていても、そのうち使えなくなります。」
もし、景気を知ろうとして、
指数をウォッチしようと思った場合、
興味のある指数、
たとえば、
「先行系列からはそのうち一つ、東証株価指数を。
一致系列からはそのうち一つ、営業利益 (全産業) を。
遅行系列からはそのうち一つ、完全失業率を。」
という風に自分で決めて
特定のものを追っていくようにして、
合成指数 (CI, DI) は、たまに眺めるだけにすれば
いいのではないでしょうか。
無理に欲張ってたくさん追っても、長続きしないかもしれません。
小宮一慶さん などの著名人が
「日経新聞を読め!」
「日経新聞の読み方をマスターしろ」
などと言われているように、
何らかの指数を追い続けて、
常に敏感になっていた方がいいんじゃないか
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